本当に身体の硬い人が知っておきたい練習の基本【痛気持ちよいの探し方】
今日は本当に身体の硬い人、練習しても全然変化のない人向けのお話です。
ある程度柔らかい人でも、あるポーズになってしまうと途端に練習が進まなくなるという場合には役立つ内容です。
練習の段階分けの話について説明します。
硬い人が硬いままの理由はたった一つ。
『自分に合った練習が出来ていないから』です。
もう少しイメージしやすく言い換えると、『自分に合った強さで伸ばせていないから』です。
そして、自分に合った強さとは??
痛気持ちよい(※気持ちよい>痛い)強さです!!
だから、本当に身体の硬い人は、まずはこの痛きもちよい強さを探して、感覚に落とし込む必要があります。
とはいっても、それは難しいことではありません。
誰でも持っている感覚です。
背伸びをすると気持ち良いですよね??
デスクワークなどで固まった時に、身体をほぐすようにぐ~っと伸びますよね!?
あれです!!!
別に考えてなくてもきちんと気持ちよく出来ていますよね!!
これが自分に合った強さです。
これが苦手なストレッチやポーズに当てはめると出来なくなってしまいます。
目標にしている動きだと欲や焦りが出てくるからです。
練習しているストレッチやポーズの中でこの感覚になる場所を探すのが練習の基本です。
では簡単に側屈で見ていきましょう。
今回は脇の下からあばらの下の範囲の伸びを観察しましょう。
気持ち良い背伸びから倒していきます。
ここまでは倒れることが出来ます。
でも、突っ張った感覚になったとしたら、それは強すぎます。
痛気持ち良いところまで戻しましょう。
ここが適切な強さの場所です。
最初は少し物足りないくらいです。
そして、そのままこんな練習をしてください。
『1分間その体勢でキープする』
です。
何故かというと、筋肉は最初は伸びることに対して反射的に縮もうとします。
でも、伸ばしたままキープしていると、縮もうとして緊張したままだとケガをしてしまうので、逆に筋肉を緩めようという反応に変わります。
これは30秒ほど待っているとに硬かった筋肉が緩んでふわっとする感覚に変わります。
残り30秒は、緩んだ状態で伸ばしましょう。
生徒さんによっては50秒緩むのにかかって、10秒伸ばすということもあります。
なので、余裕をもって1分とっています。
この練習を繰り返していると、緊張している箇所も力が抜けて痛気持ち良い感覚が分かるようになります。
落ち着いて自分の状態を観察出来ているので、逆に物足りない所から無理をせずに段々強めていく事もできます。
「1分間痛気持ちよく過ごせる体勢を探す」
これが練習の根幹になります。
1分やってもこの反応が来ない場合は、体勢を変えるなどして強さや利かせ方の調整をやり直してください。
例えば、側屈で脇の下を伸ばすという事であったなら。
キープを楽にする為に壁を使ったり。
腕の硬さが制限にならないように、少し前かがみに伸ばしたり。
逆に物足りなかったら、腕をもっともっていったりして調整してみてくださいね。
まずは痛気持ち良い感覚を探すこと。
そして、1分はしっかり伸ばすこと。
その上で、毎回の練習の成果を確認して洗練させること。
質×量×試行錯誤
練習の王道です。
身体の硬い人は、細かいテクニックの前に練習の基本を身に着けることを大切にしてください。
基本がしっかりすると、後が楽ですからね!
動画ではブログでは伝えきれない部分も含めてもっと細かい説明をしています。
時間のある方は是非、動画を確認してください。
・動画:本当に身体の硬い人が知っておきたい練習の基本【痛気持ちよいの探し方】
YouTube動画の目次ページを作りました。 動画を復習したい人は、教科書的にご利用ください。
身体の硬い人はいません。
いるのは、身体を硬くする使い方をしている人だけです。
知れば出来る!!
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