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パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナが苦手な人に向けた練習方法【チャレンジポーズへの向き合い方について】

 
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芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

今回はYouTubeのコメント欄でのオファーにお答えします。

パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの練習方法についてお伝えしますね。

 

実利でいえば

・パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナが深まる

・パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの軽減法が分かる

・ツイストポーズ全般がやりやすくなる

などの効果です。

でも、この裏にはテーマがテーマが存在しておりまして。

それは「チャレンジポーズへの向き合い方」です。

 

今回はあえて「【チャレンジ】への向き合い方」ではなく「【チャレンジ『ポーズ』】への向き合い方」として限定的にお話させていただければと考えています。

もちろん【チャレンジへ】への向かい方としても役立つとは思うのですが、【チャレンジ『ポーズ』】としてヨガの取り組みへと限定して考えることで、技術的なことも含めて少し違うことが見えてくるからです。

 

ヨガでのチャレンジポーズをどう考えるか?

一般的にチャレンジポーズとは【難しいポーズ】のことを指します。

これは2種類あって、相対的に自分にとって難しいポーズのことを指すこともあれば、上級者向きとして絶対的に難しいポーズのことを指すこともあります。

これはどちらでも良いですよ。

今回は【『今の自分にとって』難しいポーズ】であれば、それは全てチャレンジポーズとなります。

 

ここで、なぜ【チャレンジ】ではなく【チャレンジ『ポーズ』】への向き合い方として考えるのかについてお話します。

それはヨガのポーズがいくつかの前提があるからです。

・安全・安心の下で行われるもの

・心地よく・力強い状態になることを目的とするもの

・ポーズをとった後の方が、ポーズをとる前よりも心身が健やかになっているもの

ということがヨガのポーズがもつ前提です。

 

ということは、チャレンジポーズに取り組んだとしてもこの条件を満たすように行う必要があります。

現実世界のチャレンジはこの優しい前提ではないことが少なからずあるので、今回はチャレンジポーズという限定で考えていきたいと思います。

だからこそ、僕はどんどんチャレンジポーズには取り組んだ方がよいと考えています。

自分にとって居心地の良い状態にいるだけでは成長が止まってしまうからです。

ただし、苦行をする必要はありません。

少しだけいつもの自分よりも成長が必要な環境に身をおいて、そこで賢く対応する経験をすればいいだけです。

そのきっかけとなるものがチャレンジポーズだと思っています。

 

今回はパリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナを通じて、具体的な取り組みを通じて、その世界観を感じて頂ければ嬉しいです。

 

ツイストポーズの基本をワニのポーズで身に着けよう

それでは、チャレンジポーズがパリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナであった時に、どうやって向き合っていくのか具体的にお話していきますね。

 

チャレンジポーズに向き合う時、練習において大切なことは軽減法を見つけることです。

軽減法とは、【ポーズをとった時に居心地の悪さを感じた時に、心地よさと力強さを感じられる段階まで楽な状況を作る工夫のこと】です。

 

ダウンドッグで踵がつかずにふくらはぎが突っ張ってしまいそればかりに意識がいってしまう人が膝を曲げるのはシンプルかつ効果的な軽減法ですね。

 

ポーズとは離れた例になってしまいますが、【ジョギングがしんどければウォーキングに変える】のも軽減法です。

軽減法は二種類あって、ポーズの形を残したままの軽減法と準備ポーズと呼ばれるものがあります。

ダウンドッグの準備ポーズはふくらはぎのストレッチです。

 

さて、それではパリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの軽減法について考えてみましょう。

パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナは立位のツイストポーズです。

 

このポーズの軽減法として代表的なものでは、膝をつく&合掌というパターンがあります。

 

ポーズの持つ要素だけでいえば、こんなものも良いですよ。

 

でも、この更に前段階。

全てのツイストポーズの基本練習としてとっても優れているポーズがあります。

それはワニのポーズです。

何と言っても寝たままひねっていいんですから。

何と楽なんでしょう。

楽な分だけ、観察もできるし、使い方も洗練させやすいです。

 

今回はワニのポーズを通じて、ツイストの感覚を深めていきましょう。

ツイストポーズが苦手な人が何気なくやると、まずはお尻がひっかかるケースが多いです。

 

そこで一工夫。

腰骨ごと足を遠くに押し出すように力を入れて下さい。ひねりが深まります。

 

でも、そのまま体ごと倒れてしまうことがおこるので、もう一工夫しましょう。

 

反対の手で肋骨の下の部分を押さえながら足を押し出してください。

・腹筋を使う感覚

・肋骨が動く感覚

この2つの感覚がツイストポーズで手に入ります。

 

肩やお尻が引っかかるのではなく、この胴体を使ってひねっている感覚が大切になります。

 

もちろん、ツイストポーズの時に肩周りもお尻周りも伸びます。

ただ、それは直感的にやろうとすることです。

練習で身に着けたいのは、意識しないとできないこと。

そして、繰り返し練習することで、それを無意識でもできるようにすることです。

この胴体を使ってひねる感覚をワニのポーズを通じて見に着けてみてくださいね。

 

それでは、この感覚を活かして、パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナに向かう為の軽減法のやり方についてお話します。

 

パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの練習方法について

胴体をひねる感覚を活かしてパリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの練習をしていきましょう。

 

まずは立位での力の流れをつかむための軽減法から。

体勢はこんな感じです。

足元はパリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナで、手で壁を押します。

壁を押した力で反対側の手を後ろに押してください。

 

腕だけが先行して胴体が動かずじまいにならないようにしましょう。

 

ワニのポーズの時のように伸ばす手を肋骨の下部においたままひねると、胴体を使っている感覚をつかみやすいです。

 

胴体をひねる感覚をつかめたら、少しずつ壁を押す手をずらしていきます。

写真でいえば、最初は左膝の正面の位置だったものを段々と右膝の外側までもっていきます。

この位置関係は、パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの時と同じですね。

 

仰向けという楽な条件(ワニのポーズ)の中で掴んだ感覚を立位でも掴めるようにする練習です。

この感覚が掴めたら、段々と形を近づけていきましょう。

 

最後、パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの形をとっても感覚はワニのポーズの時と同じものになるように目指して練習してみてくださいね。

 

ヨガのポーズの基本は、【ポーズをとった時に心地よく力強い状態になること】です。

それはチャレンジポーズでも変わりません。

ただ形を追うだけであれば、軽減法はあまり効果を発揮してくれません。

ポーズに含まれる要素を理解しようとし、そのポーズの効果を最大限発揮させてあげられるように考えてあげてみてください。

そうすると、自然と軽減法のアイデアがわいてくれるようになりますよ。

 

今回、写真や文章だけだと難しい部分も多いと思うので是非動画もご覧ください。

 

目次

0:00 オープニング

0:55 チャレンジポーズへの向き合い方について

2:30 ワニのポーズについて

5:13 ツイストポーズで胴体が動くとはどういうことか

6:42 パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの準備ポーズ

8:45 パリヴリッタ・パールシュヴァコーナーサナの段階的な練習方法

 

この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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