身体の硬い人の前屈への道2【伸ばすのではなく、使おう!畳もう!!】
今回は前屈についてのお話です。
10月の火曜日はテーマを【身体の硬い人が前屈できる為の方法や考え方】についてお送りしています。
今日は2回目。
先週のお話はこれでした。
そして、今日のタイトルはこれです。
『身体の硬い人の前屈への道2【伸ばすのではなく、使おう!畳もう!!】』
身体の硬い人の場合、ストレッチの前にまずはするべきことがあります。
それは【正しいフォームを身に着けること】です。
言い換えると、【前屈の為に必要な筋肉を知って、きちんと使うこと】です。
前回のお話では骨の動きをイメージしました。
今日は筋肉の動きを意識します。
そして、今日意識するのは腹筋です。
腹筋が使えるようになると、驚くほど前屈がよくなります。
まずは正しいフォームを身に着け、正しいフォームをしようとしているのを邪魔している筋肉を緩めたり伸ばしたりしてどんどん動きを洗練させていくのが正しい練習の順序です。
車の性能を上げる前に、まずは基本の運転技術を身に着けるのが先なのと同じことですね。
でも、そんなに難しく考える必要はありません。
【前屈の時に腹筋に力を入れ続ける】
そして、腹筋と言っても下っ腹です。丹田です。
まずはこれだけ考えてください。
〇前屈に役立つ腹筋の方法
では実際に方法をご紹介します。
これは、実は前屈以外の全てのポーズに役立つ基本の練習なので、しっかりと身に着けておくことをおススメします。
立ったネコのポーズ(僕のオリジナルなので名前なかったのですが、今後も多様するので名前を付けてみました。)です。
壁を背にして、内ももを仙骨に張り付けるイメージで引き込んでください。
仙骨を壁に固定したまま、脇の下から組んだ手の甲をなるべく遠くに押し出します。
すると、丹田に力の入った感覚を掴めます。
最初は10秒キープするだけでも十分です。
これだけです。
これを前屈に応用します。
立ちネコのポーズから。
体を倒しても同じように腹筋を引き込みつつ手を押していきます。
地面に近づいたら、こんどは見えない後ろの壁を押すようにします。
最後は足を抱えて肘を後ろに押すようにします。
硬い人は足幅を広げたり膝を曲げたりして大丈夫です。
この力の流れを掴むことが大切です。
実際にやってみると、硬い人でも前屈が深まるのが分かりますよ。
これは座った前屈にも応用できます。
上から下におろすだけじゃなくて。
やはり立ネコと同じイメージで前に押しましょう。
硬い人は片足ずつ。
この体勢の場合は、肘を遠くに押すイメージで行ってください。
この辺はストレッチとヨガの大きな違いの一つです。
ストレッチをする場合には、伸ばそうとして全身の力を抜きがちです。
すると、動きに必要な筋肉まで力を抜いてしまいます。
前屈の時のこの力の流れは、脚前挙と同じです。
もちろんパワーは必要になりますが、前屈の時に力の流れがわかっているので、急に全くちがうことをするようには思わなくなります。
ネコのポーズと前屈と脚前挙、全部力の流れは同じなんです。
前屈の時の力の流れを意識すること。
丹田に力を通すことは、前屈の為だけのものではありません。
実は、他のどのポーズにも共通してくる部分です。
それを今回はたまたま前屈を通じて説明しただけだと思ってください。
こういう法則性を見つけていくことがヨガの練習の面白さの一つです。
ポーズごとのコツを越えた普遍的なものを探す視点も練習の時に取り入れてみてくださいね。
動画ではブログでは伝えきれない部分も含めてもっと細かい説明をしています。
時間のある方は是非、動画を確認してください。
・動画:身体の硬い人の前屈への道2【伸ばすのではなく、使おう!畳もう!!】
YouTube動画の目次ページを作りました。 動画を復習したい人は、教科書的にご利用ください。
身体の硬い人はいません。
いるのは、身体を硬くする使い方をしている人だけです。
知れば出来る!!
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