身体の硬い人の前屈への道1【股関節を動かす方法を知ろう】
今回は前屈についてのお話です。
10月の月曜日はテーマを【前屈】にしてお送りします。
前屈は身体の硬い人にとっての最初の目標です。
前屈を通じて、身体の使い方の基本、練習の基本についてお伝えできればと考えています。
今日は股関節の動かし方について説明します。
前屈ができない人は、股関節を動かせていません。
もちろん、股関節周りの筋肉が硬いせいで動かしづらいのはあります。
でも、それ以上に問題なのが、股関節を動かそうとすらしていないことです。
硬くて上手に動かせないのは仕方ありません。
動かそうさえいれば段々と動く様になっていきます。
しかし、動かそうとすらしていなかったら刺激も入りません。
前屈の練習をしたとしても変化がないのはそのせいです。
なぜ動かそうとすらしていないか。
シンプルな理由です。
知らないからです。
何を知らないかというと、「股関節の場所」と「股関節を意識した練習方法」です。
逆に言えば、それを知るだけでも、股関節を動かせるようになるということです。
〇股関節の場所について
ではまず股関節の位置を捉えましょう。
股関節とはこれです。
青い線が股間、赤い丸が股関節です。
でも、股関節、直感的にとらえるのが難しいです。
そこで、大転子(だいてんし)という場所を覚えておきましょう。
この太ももの骨の出っ張ったところが大転子です。
大転子を丹田(おへその下から指3,4本分下の場所)に向かった場所が股関節になります。
大転子から丹田を結んだ線上に常に股関節があります。
その為、大転子の位置さえ押さえておけば股関節の位置もイメージしやすくなります。
この位の位置です。
生徒さんでも青い部分の腰骨と勘違いしやすいので注意してください。
みなさん、結構何回でも間違えます。
覚えて帰って自主練するうちに間違えだして感覚が悪くなって、また来て覚えて帰っての繰り返しになることも珍しくないです。
だから、生徒さんに説明すると、思ったよりも下だと感じる人が多いです。
苦手な人は股関節を全く動かさないで頭から倒して背骨を折るだけの動きになってしまっています。
前屈をする時は、大転子に鉄棒を通したイメージで回すように身体を倒していきましょう。
〇股関節を動かすエクササイズ
では、股関節に刺激を入れる為の運動をご紹介します。
股関節を意識して前屈してみても上手く感覚が掴めなかった人は、この練習からはじめてみてください。
腰幅で立って、片足を前に出します。
この状態で太ももの骨を左右に10回ずつ回してください。
※大きく回すよりもスムースに柔らかく回すことを意識してください。
股関節の動きを知った後で行うと、股関節周りの筋肉の動きを感じられるようになります。
片脚回してから前屈すると、違いを感じることができます。
〇股関節を意識した前屈方法
それでは、もう少し具体的に股関節を意識した前屈方法についてご紹介します。
足幅を広めにとって、膝を曲げても良いので、股関節を支点に前屈します。
※足幅、膝の曲げ具合は、太ももと胸がつけられるくらいの状態を最優先にしてください。
そこから手をおろして指を後ろ側に向けます。
そのまま股関節を支点にして指を後ろに歩かせます。
もう歩き切れなくなったら、そこから出来る範囲で脚を伸ばしていきます。
最初はこのまま10秒キープするだけでも大丈夫です。
慣れてきたら、30~60秒キープしてください。
もちろん、硬さというのは関係あります。
でも、硬さ以上に使い方の影響を受けていることがほとんどです。
ただやみくもに一生懸命にストレッチする前に、正しい使い方を探してみてください。
伸ばすことがストレッチ。
どこをどのくらい、どのように伸ばせばよいのかを探すことがヨガですから。
動画ではブログでは伝えきれない部分も含めてもっと細かい説明をしています。
時間のある方は是非、動画を確認してください。
・動画:身体の硬い人の前屈への道1【股関節を動かす方法を知ろう】
YouTube動画の目次ページを作りました。 動画を復習したい人は、教科書的にご利用ください。
身体の硬い人はいません。
いるのは、身体を硬くする使い方をしている人だけです。
知れば出来る!!
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