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中心軸の作り方【考え方と練習方法】

 
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芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

中心軸の作り方ってどうすればいいの?

 

ヨガや武道をしていると、「『中心軸』を意識しよう」というアドバイスがあります。

ただ、言葉としては良く聞くものの、初心者にとっては実感を持って取り組む事は難しいです。

 

 

・そもそも、『中心軸』とはいったい何の事を指すのでしょうか?
・何故大切にしなければならないものなのでしょうか?
・また、それが意識出来ない人はどうすれば良いのでしょうか?
・なんとなくイメージは湧くものの、感覚が弱い人はどうすれば良いのでしょうか?

こういった疑問に答えます。

目次
1、中心軸とは?

2、中心軸を作る方法

3、中心軸が出来る事での動きの変化

この記事を書いている僕は、元ストレッチトレーナーのヨガインストラクターです。

そして、少林寺拳法歴は20年以上で四段です。
17年間でのべ40000人以上をパーソナルレッスンしてきた中でつかんだ事、生徒さんに伝えている事をこのブログでご紹介します。

 

 

 

中心軸とは?

・『中心軸』とって何?
中心軸とは文字通り、身体の中心の軸の事です。
前から見たらこんなイメージで。

横から見たらこんなイメージです。

見た目は『中心線』と言っても良いと思います。

動いていない時であれば、いわゆる「良い姿勢」と似ています。

ただ、中心線を意識しても、中心軸のとれていない人は多いんですよ。
中心線が崩れない様にしているものの、フラフラしてしまう人。


中心軸がしっかりとしてバランスがとれている人とは何が違うんでしょう?

これは力を入れる意識です。
面白い事に、辞書を見てみると、軸の意味は「広く回転運動の中心、あるいは物事のかなめをいう」とあります。
という事で、中心軸とは「中心線に力を集めた状態」の事です。

・何故中心軸を大切にする必要があるのか?

身体はなるべく連動して使った方が安全で楽に力強く動かす事ができます。
実際筋肉は基本的には身体の中心部に向かって縮んで力を発揮します。
肩関節や股関節も、求心性といって腕の骨、太ももの骨が中心部に向かってしっかりとはまった状態の方がスムースに動きます。

でも、「手投げ」という言葉がある様に、四肢(手足)を体幹と連動しないまま使ってしまうケースが多いです。

中心軸を感じられるようになると、体幹と連動して身体が使いやすくなります。
また、上手く連動出来ない場合でも、出来ない事を自覚して、どう連動していないのかが分かる様になるので、練習がきちんと前に進む様になります。

もう一度中心軸について整理すると。
「中心軸とは、身体の中心に力を集めた状態」
違う言い方をすると、「四肢と体幹を連動させた状態」の事です。

それでは頭では分かっても、まだ感覚として中心軸がまだ意識出来ない人や、イメージは湧くけど感覚が弱い人への練習方法を説明します。

 

 

 

中心軸を作る方法

この練習にはヨガブロックを使います。


持っていない人も多いと思うので、なければバスタオルなど何か挟むものがあれば代用できます。

ただ、ヨガブロックは持っていると色々便利です。
写真で使っているものはダイソーで220円、ニトリで500円程度で変えたので、良かったら買ってみてください。

・中心軸を感じてみよう

 

腰幅に足を開いて、ヨガブロックを軽く挟みます。

仙骨の後ろに手を当てます。


手を前に、下腹部を後ろにして押しあう事を10秒やりましょう。

おへその下指3,4本分くらいの場所(武道などでいう丹田)に力が入った感覚があると思います。


これは丹田を前後に挟んで力を入れています。

今度は左右から丹田を挟んで力を入れる練習です。
挟む時に力を入れる場所は、内ももというよりは

腰骨ごとブロックを挟むように力を入れてください。


これを10秒キープします。

そうすると、丹田を前後左右から挟んでいる感覚があると思います。

点に力が集まっている感覚ですね。

この感覚が中心軸の感覚です。

・中心軸を作りながらポーズをとってみよう
中心軸がある時とない時の差をみてみましょう。
簡単な方法は背伸びです。

ただ背伸びをした時。


これはこれで気持ちが良いですが、力強さが感じづらいです。

腰は反りやすく、上下を力強く押すような感覚が掴みづらいと思います。

 

 

今度はブロックを挟んで丹田に力を入れ、中心軸を作りながら背伸びをしてください。


先ほどよりも力強く、より上下に伸びたような感覚になれたかと思います。

 

 

更にいうと、両手でブロックを挟みながら同じことをするとより効果的です。

手で持っているものの、イメージとしては上腕ごと、肩ごとブロックを挟むイメージです。

・中心軸の強化方法
これはシンプルです。
先ほどの中心軸を作って背伸びをしたまま30秒から1分キープしてください。


やってみると、結構きついですよ。

良い練習になります。

 

 

 

中心軸が出来る事での動きの変化

なんとなくでもいいから、この『中心に集まっている感覚』が掴めるようになるとポーズが変わります。

 

 

例えば、片足立ちをした時。

これは、重心点を中心に足を上げた分上体を引いて全体のバランスでやじろべえの様に止まっているだけです。

重心点に対して力を集めていません。

重心点に力を集めると、膝はこういうイメージで引き込むようになります。

足も中心に引き込みます。

そうすると、重心点に力を集める事で中心軸を感じながら片足立ちが出来るようになります。

 

ヨガで半月のポーズをとった時も。

少林寺で足刀で蹴った時も。

足を広げた動きですが、中心軸を感じて、体幹と四肢が連動した感覚で練習できるようになります。

 

中心軸を感じるのが苦手な人はまずはここからはじめてみてください。

形だけのポーズや動きでなく、そこにしっかりと力強さが加わります。

そうする事で、より安全に効果的に練習できるようになりますよ。

ちなみに、今日のブログの内容はYouTubeで動画でも説明しています。
「動画の方がイメージが掴みやすい!」という人はこちらからどうぞ。

 

身体の硬い人はいません!

柔らかくする使い方や練習方法を知らないだけ!!

知ればできる!!!

 

 

みなさんの練習が心地よく力強くなりますように。

 

 

 

 

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芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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