ストレッチとヨガの違いについて【伸ばすのではなく緩める】前屈を通じて
今日はストレッチとヨガの違いについて、前屈に向かう練習方法を通じて説明していきます。
まずは前提となる基本の知識から。
ストレッチは【伸ばす】ことを目的としています。
しかし、それは時に硬くなる原因となってしまいます。
【筋肉が緊張して突っ張った状態】=【伸びている】と勘違いが起こってしまうからです。
目標とすべきは【伸ばす】ではなく【緩ます】です。
ヨガの練習は【緩ます】ことを目的に練習します。
実は、そもそも【伸びる】という能動的な働きは筋肉にはなく、【縮む】か【緩む】しかありません。
緩まった筋肉が他の筋肉の動きや外力によって受動的に【伸びた状態】になることはあります。 その為、ヨガでは伸ばすことに重きを置きません。
全身を心地よく力強い状態に持っていくだけです。
もちろん、結果として伸びることはありますよ。
その場合も、突っ張っている訳ではなく、【気持ちよく伸びる】が大前提です。
それでは、実際の練習方法を通じて意識していきましょう。
通常、ベルトワークでは伸ばす為に足を上にひっぱります。
これを仙骨周りを緩めて床に沈めるようにイメージしてください。
必要であれば、反対側の膝も立てると緩ませやすいです。
仙骨が緩んで床にペタッと落ちた感じになったら、ゆっくり5回ずつ回します。
終わった後でシャバーサナをして、緩めた方の仙腸関節が沈んでいる感覚になれば成功です。
仙骨が緩む感覚が掴めたら、前屈に向かっての応用をしていきましょう。
今度はイスや台によりかかって、こんな感じで腰を揺らしながら回します。
ただし、骨盤全部を意識するのではなく、仙骨だけを動かすイメージがよいです。
ベルトワークの時よりも難しく感じます。
両足になることと、上半身の重みがかかるので、コントロールが難しくなるからです。
ただ、これで仙骨周りが緩む感覚が掴めると、前屈での応用はもう一息です。
いよいよ前屈です。
通常、脚を伸ばすイメージで前屈しがちです。
ここもやはり仙骨を意識します。
肘を抱えて、こんな感じで揺らしながら回ります。
回した後で仙骨周りを緩めながら上半身の重さで落としていくと、前屈が深まっているのを感じられますよ。
この辺は動画で見た方が分かりやすいので、詳しく知りたい方は動画でご覧ください。
目次
0:00 オープニング
0:23 ストレッチとヨガの違いについて
1:18 筋肉には【縮む】か【緩む】かしかない
2:44 仙骨周りの緊張を緩めるベルトワーク
6:28 イスを使った仙骨周りの緊張を緩めるエクササイズ
8:10 伸ばさずに緩める前屈の方法