『力を抜く』が分からない人へ【力を抜く感覚を掴む為の具体的な練習方法】
今日は「力の抜き方」についてお話します。
ポーズの時もそうですが、運動全般でのアドバイスで「力を抜くように」というのは使われることが多いと思います。
でも、力が入っていることは指摘されても、「じゃあどうすれば?」ということは中々教えてもらえません。
今回はその為の具体的な方法までをお伝えします。
〇理論編
まずは理屈からお話します。
そもそも脱力とは。。。
「力を0にすること」ではないんですよ。
「なるべく弱い力でも動かせるようにすること」です。
その為には、まず力を抜きたい筋肉をキチンと使えるようにする必要があります。
使えるからこそ、力の入れ具合を調整できるんです。
実は、力の抜けない場所は、上手く力を入れることが出来ない場所でもあるんです。
同時に、上の内容とは一見矛盾するようですが、力を抜きたい場所を意識から外す必要があります。
肩の力を入れない様に意識すればするほど、肩を意識せざるを得ないので結局は肩に力が入ってしまいます。
肩の力を抜くよりも、他の筋肉を使う意識を持った方が上手くいきます。
今日はそれを実際に体験する為の方法をご紹介します。
準備として
・骨盤から手
・脇の下から足
という感覚が必要になります。
これについて詳しくは以前に説明してあるので、良かったら参考にしてください。
・【身体の硬い人の為のヨガスタジオで実践済み】イメージを変えるだけでポーズが上達する手足の使い方
これらを踏まえて、力を抜く感覚を掴む為の練習をしていきましょう。
〇練習方法
【肩周り編】
重りをもってこんな体勢になります。
※重りは500mlのペットボトルを使っていますが、重りとなるものであればなんでも構わないです。
スタジオでは1キロのダンベルを使うことが多いです。
最初は肩で重りを支えてしまい、肩が引っかかる感覚になります。
この状態で【腰骨から手】だと思って重りを支えるように意識してください。
段々と、肩の力が抜けて、手~脇の下~腹筋を通じて腰骨まで繋がっている感覚になります。
その状態になったら、腰骨を頂点とした円すいを描くようにイメージして、手をゆったりと大きく回します。
回し始めるといったん肩に力が入ってきますが、【腰骨から手】と思って回している内に段々と力が抜けてきます。
そうしたら、逆回転も同様に行ってください。
時間があればいくらでもやって良いですが、最初は10回を目安に回しましょう。
回した後で前屈をしてみてください。右側の力が抜けて畳みやすくなっていたら当たりです。
【股関節周り編】
ヨガブロックなどを使って、片足を浮かせます。
そこから、【脇の下からが足】だと思って踵を下に落とします。
肩周り編と同じことを股関節周りでもやるイメージです。
脇の下から足というイメージでつながったら、脇の下を頂点とした円すいを描くように回してください。
回し始めるといったんお尻に力が入ってきますが、【脇腹から足】と思って回している内に段々と力が抜けてきます。
そうしたら、逆回転も同様に行ってください。
時間があればいくらでもやって良いですが、最初は10回を目安に回しましょう。
回した後でしゃがんでみてください。右側の力が抜けて畳みやすくなっていたら当たりです。
力を抜いてから色々なポーズや動作をしてみると、【能力の問題ではなくただ力み過ぎていたことで損をしていた】という場面に出会います。
そうすると、練習に対するイメージが変わって、もっとポジティブに、もっと丁寧に練習出来るようになります。
そこからの気付きが自分の成長につながるようになってくるので、力を抜くのが苦手な人は是非今日の方法を参考にしてみてください。
今日の内容は特に動画の方がイメージしやすいと思うので、こちらもどうぞ。
↓↓↓
動画ではブログでは伝えきれない部分も含めてもっと細かい説明をしています。
時間のある方は是非、動画を確認してください。
・動画:『力を抜く』が分からない人へ【力を抜く感覚を掴む為の具体的な練習方法】
YouTube動画の目次ページを作りました。 動画を復習したい人は、教科書的にご利用ください。
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