ヨガをしても姿勢が良くならない?──原因は“努力不足”ではなく「場所の誤解」かもしれません

目次
あなたも感じていませんか?「頑張っているのに、変わらない身体」
・ヨガを続けているのに、なぜか肩の詰まりや腰の違和感が消えない
・フォームも意識している。努力もしている。それなのに変わらない
もしあなたも、そんなもどかしさを感じているなら──
その原因は、「努力不足」ではなく「場所のズレ」かもしれません。
【この記事でわかること】
・ヨガを頑張っているのに身体が変わらない原因とは?
・「場所の誤解」が身体に与える影響
・正しい姿勢とはなにか?どこを意識するべきか?
・タダーサナ(山のポーズ)の再解釈と日常への応用
ヨガで“整ったつもり”が、不調の原因になることもある
あなたは「姿勢をよくしよう」として、胸を張って肩を引くことを意識していませんか?
一見すると整った姿勢に見えますが、実は以下のような不自然さが潜んでいることがあります。
・重心がかかとに偏る
・下腹部に力が入りにくくなる
・呼吸が浅くなる
・無意識に歯を食いしばっている
このような状態では、「整える」どころか逆に身体のバランスが崩れているのです。
キーワードは「場所」──動かしていた“位置”がズレていただけかもしれない
私たちはつい、「形」を整えようとします。
でも本当に大事なのは、どこを使ってその形をつくっているかです。
たとえばダウンドッグで考えてみましょう…
・かかとをつけようとして、足裏やふくらはぎに無理な緊張がかかる
・肩から腕を動かして、首まわりが詰まってしまう
・骨盤を立てようとして、腰を反らせてしまう
これらはすべて、「意識していた場所が少しズレていた」だけで起きる現象です。
つまり、身体が変わらなかったのは、努力不足ではなく“意識の位置”の問題だった可能性があるのです。
試しにダウンドッグでかかとをつけようとするのを止めて、代わりにこうしてみてください。
スネから足首を抜けて土踏まずをつけるようにしてみてください。
自然とかかとが下りてきますよ。
ヨガの基本に戻る──「タダーサナ」の深い意味
「ただ立つだけ」のポーズ、タダーサナ(山のポーズ)。
このポーズに、ヨガの本質が詰まっています。
・余計な力を抜いて
・足裏から重力を感じ取り
・骨盤・胸・頭が自然と積み重なる感覚
このような「落ち着いている状態」が、本当の意味で“整った”といえる姿勢です。
これは、何も情緒的な話でだけはありません。
解剖学的に見ても正しい姿勢とは
耳垂(耳たぶ)→肩峰(肩の先端)→大転子→膝→くるぶしのやや前
これらが、横から見て一直線になることが、一般的な基準とされています。
比べてみるとわかりやすいですね。
姿勢は「つくるもの」ではなく、「整っていくもの」
大切なのは、“よい姿勢”を意志でつくることではありません。
・感覚を頼りに、力みなく自然に立つこと
・自分の“ちょうどいい場所”を探すこと
・呼吸が通る位置に、身体を預けていくこと
そうすることで、身体は自然と整い始めます。
実際に起きた変化:「足裏を意識しただけで魚の目が消えた」
当スタジオの生徒さんのなかには、
「足裏を意識するようになったら、魚の目が消えました」
「巻き爪も気にならなくなり、歩くのが楽しくなった」
という変化を体験された方もいます。
医学的な根拠はさておき、実際の体験として起きたことです。
それほど、足裏や重心の「場所の感覚」は全身に影響を与えるのです。
まとめ:「そこ」じゃなくて、「ここ」だった──そう気づいた瞬間から変化は始まる
今までのやり方を否定する必要はありません。
でももし、「変わらなかった」と感じているなら──
それはあなたのせいではありません。
「そこ」じゃなかった。
ただそれだけで、身体はやさしく変わっていけるのです。
【動画で学ぶ】「タダーサナ」から整える“場所”の感覚
▶ https://youtu.be/NcEnjsdy7ek
タダーサナを通じて、日常から自分を整えるヒントを紹介しています。
また”場所の誤解”についてのまとめ回となっています。
【関連記事・シリーズまとめ】
▶ 「場所の誤解」シリーズまとめnote:
https://note.com/gambaru/n/n6236bf517f3f
▶ プレミアムnote(再教育ワーク9選):
https://note.com/gambaru/n/n871b7a7304f8
今できること:立ち上がって、足裏を感じてみてください
もし今、座っているなら──
そっと立って、足裏に意識をおいてみてください。
「そこじゃなかった」と気づいた瞬間が、
あなたの身体が“戻りはじめる”第一歩になるかもしれません。