【保存版】ヨガの呼吸法に正解はない──腹式呼吸・胸式呼吸・完全呼吸を“選べる”ようになる練習【呼吸の誤解②】

あなたの悩み

「腹式呼吸と胸式呼吸、どちらが正しいの?」
「完全呼吸って難しくてできない…」
「呼吸を意識したら、逆に息苦しくなる」

ヨガを学び始めると、必ず出てくるこの迷い。
でも実は──呼吸に“正解”はありません。
大事なのは、そのときの体調や目的に応じて「選べる自由」を持つことです。


誤解 vs 正解

よくある誤解 実はこうする
腹式呼吸が正解で、胸式は浅いから不正解 状況に合わせて使い分ける(どちらも有効)
”絶対に”鼻呼吸で 難しければ”吐くときは”口呼吸でも可
完全呼吸は上級者のもの 誰でも“段階的に”練習すれば育てられる
1種類の呼吸で統一すべき 呼吸は動き・目的・心身状態で変化してよい

👉 正解を探すより、「選ぶ力」を育てることが大切。


実践チェックリスト(マット横スクショ推奨)

☐ 腹式呼吸で、お腹がふくらんでいる
☐ 胸式呼吸で、肋骨がふくらんでいる
☐ 完全呼吸で、肋骨の下側がふくらんでいる
☐ 呼吸が止まった瞬間に、強度を1段階ゆるめている
☐ 吐く息・吸う息が“どちらでも通る”呼吸を選べている

💡 呼吸は「通るか・止まるか」だけで十分な評価基準になります。


ワニのポーズで呼吸法ごとの違いを感じる練習

A|腹式呼吸(リラックスをつくる)

  1. 仰向けで片膝を立て、左右どちらかに倒して「ワニのポーズ」へ。

  2. お腹をふくらませるように吸い、吐く息で凹ませる。

  3. 呼吸ごとに身体が地面に落ち着く感覚を味わう。

👉 副交感神経が働きやすく、体調が不安定なときや寝る前におすすめ。


B|胸式呼吸(集中と活性をつくる)

  1. 同じ姿勢のまま、肋骨を外に広げるように吸う。

  2. 吐く息で肩・顎の余分な力を抜く。

  3. お腹が硬い人でも、呼吸を止めずに行いやすい。

👉 身体が硬く、ポーズ中に緊張したとしても呼吸を止めずに行える。また、活性化させやすい。


C|完全呼吸(全身をつなげる)

  1. お腹に軽く力を入れたまま、下腹→胸→のどまでを広げていく。

  2. 吐くときは、のど→胸→お腹の順に空にしていく。

  3. 胴体と四肢が“ひと筆書き”のようにつながる感覚をつくりやすい。

👉 感覚的には、肋骨の下側をふくらませるように行うとうまくいく。


よくある失敗例(つまずきやすいポイント)

  • 「腹式呼吸が正しい」と思い込み、どんな状況でも腹式呼吸しようとしてしまう

  • 吐ききろうとしすぎて、肩に力が入ってしまう

  • 完全呼吸をきちんとやろうとして、むしろ呼吸が浅くなる

👉 まずはどの場面でも、自分が一番ここちよく呼吸できる方法をすればよいです。


ワンポイント補足(呼吸を通すコツ)

  • “深く”ではなく“なめらかに”

  • “多く”ではなく“ゆったりと”

  • 「息が入る」とき、背中側の広がりを感じてみる

呼吸の方向・意識を前後にも広げることで、肋骨の動きが格段に柔らかくなります。


練習のヒントになる考え方

呼吸に「正解」はありません。

ごはんの炊き方に正解がないのと同じ。

おかゆも炊き立てのご飯、どちらが最適かは“その時のその人の状況次第”です。

だからこそ──自分の状態を感じ取ることが、呼吸の練習です。

問い:
いまのあなたには、どんな呼吸が必要ですか?
その呼吸を、今日はどんな場面で試してみたいですか?


Q&A(検索でよくある質問)

Q1. 腹式呼吸と胸式呼吸、どちらを優先すべき?
→ 体調と目的で選びましょう。リラックスしたいときは腹式、動きたいときは胸式です。

Q2. 完全呼吸が難しいです。
→ まずは腹式・胸式を別々に練習し、最後に“つなげる”意識を持てばOK。

Q3. 呼吸が止まってしまいます。
→ 呼吸が止まったら、まず「吸う量を減らす」「膝をゆるめる」「角度を下げる」いずれかを試してみましょう。
ポーズより“通る呼吸”が優先です。


動画で確認(秒数ジャンプつき)

🎥 YouTube:ヨガの呼吸に正解はない──腹式・胸式・完全呼吸を“選べる”ようになる練習|呼吸の誤解②

00:00|オープニング

00:24|呼吸法における誤解について

【それぞれの呼吸法について】

01:25|基本の呼吸法

02:01|腹式呼吸

02:14|胸式呼吸

02:45|完全呼吸

【ポーズをとった時の呼吸による違いを実感してみよう”ワニのポーズを通じて”】

05:15|腹式呼吸

06:39|胸式呼吸

08:13|完全呼吸

09:51|まとめ


関連記事

・📙【ヨガの基本|保存版】形より“呼吸”が大事|前屈・後屈・ねじりが呼吸だけで安定する方法【呼吸の誤解①】

・📗 note版|ヨガの呼吸で迷う人へ──腹式・胸式・完全呼吸の使い分けを越えて、選べる自由へ

・📘 身体の使い方を、誤解から再教育する。──年間noteシリーズのご案内


あなたへの問い

呼吸が止まった瞬間を、思い出せますか?
そのとき、何をゆるめれば“通る”と思いますか?
次に同じ場面が来たら──どう動けそうですか?

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください