ひねりが苦手な人へ──ワニのポーズ応用で“つながり”を育てる【ワニ三部作・第2弾】

ひねれない人へ──“つながり”から始めるワニのポーズ応用
ひねるポーズが苦手。寝返りがうまく打てない。そんな声を、指導の現場でよく聞きます。
でもそれは、筋力や柔軟性の問題ではなくて、もっと根本的な「つながり」の問題かもしれません。
前回の動画で紹介した“安眠のためのワニのポーズ”。あの「沈みながら緩む」感覚は、実は、ひねる動きの土台なんです。
今回はその感覚を“動き”へとつなげていく方法を、丁寧に解説していきます。
目次
なぜひねれないのか?
多くの人は「ひねろう」とするあまり、手足だけで動こうとしてしまいます。でも、背骨や胴体が動いていないのに、手足だけ頑張っても動きがバラバラになってしまいます。
大切なのは、“ひねる”前に“つながる”こと。
背骨を思い出す3つのポイント
膝立ちの状態で、ネコのポーズのように背骨を軽くゆらすワークを行いながら、以下の3点を意識してみてください。
- 胸鎖関節(鎖骨のつけ根)を楽にする
- 仙腸関節(骨盤の後ろ)を緩める
- 肋骨の下部を動かす
これだけで、背骨が「1本の棒」ではなく、「連なった点の集まり」として自然に動き始めます。
ワニのポーズ応用──“ひねる”ではなく“沈む”
ここでは、仰向けのワニのポーズを応用し、“つながり”の感覚を育てていきます(片側だけでOK)。
- 膝ではなく、内ももを真下に落とすように揺らす
- 腕は肩からではなく、胸鎖関節から開く
- 肋骨から脚や腕が生えているような意識を持つ
「ひねる」というより、「沈みながらつながる」。その結果、無理なくひねりが深まり、呼吸が自然に通るようになります。
猫ねじりポーズ──つながりを応用する
四つん這いから片腕を反対側へくぐらせてツイストする「猫ねじり」ポーズも、ワニのポーズで育てた感覚を活かして行います。
ポイントは:
- 力で回すのではなく、背骨が自然についてくるように動かす
- 呼吸に導かれるように動いていく
この“つながるねじり”は、ポーズとしての完成形ではなく、身体全体の調和へとつながる基礎練習でもあります。
まとめ|ひねれない人に必要なもの
「ひねる=ねじる」ではありません。
「ひねる=つながって動く」
この視点を持つことで、
- 呼吸が深まる
- 動きが滑らかになる
- ポーズが楽になる
そんな変化が起きてきます。
📺 YouTubeで一緒に実践したい方へ
今回の内容を、ワニのポーズ応用から猫ねじりまで動画で丁寧にナビゲートしています。
次回予告
次回は「寝返りの質を変える」ための実践編を予定しています。
“ひねり”から“回転”へ──つながる感覚を土台に、さらに深めていきましょう。