“形”にとらわれる練習から、“流れ”を育てる練習へ。
三角のポーズを通じて、「押す」ではなく「通す」ことの大切さを体感するための“保存用・確認ガイド”です。
▶ 本記事は「力の誤解」シリーズnote第3話と連動しています。
力を込めるのではなく、流していく。
今までうまくいかなかった理由が、ここで見つかるかもしれません。
1. よくある悩み
- 三角のポーズで「形」を整えようとすると、動きが固くなる
- 「力を通す」と言われても、どこに通っているのかわからない
- 手を伸ばすことに必死で、足や背中の力の通り道を感じられない
- 押しているのに、どこかで止まっている感じがする
2. 誤解 vs 正解|“押す”ことへの認識をアップデートしよう
よくある誤解 | 本来の練習意図 |
---|---|
押す=力を込めること | 押す=力を通す“通り道”をつくること |
上からかかる力を床を押して耐える | 全身で押し合って“返ってくる力”を使う |
形を固定すること=安定すること=居着くこと | 安定するからこそ軽くなり自由に動ける |
3. 実践チェックリスト|ポーズ中に立ち返る“力の地図”
🔲 手をブロックに置き、安心して押せる土台があるか?
🔲 前足と後ろ足で“押し合っている”感覚があるか?
🔲 下の腕は、腰骨からつながって押し出されているか?
🔲 どこか一点に力を“留めて”いないか?
🔲 最後に「心地よく力強い」状態で立てているか?
4. ステップ練習|“通す”を育てるポーズの入り方
▶ Step 1|ブロックは“土台の再設計”
無理に床に手をつく必要はありません。
安心して押せる高さに、ブロックや椅子を置いてみましょう。
💬 形ではなく、通すための環境を整える。
🔁 該当チェック項目:手をブロックに置き、安心できているか?
▶ Step 2|前後の足で“押し合い”を起こす
前足で押した力が後ろ足へ流れ、後ろ足で押した力が前足に返ってくる。
そんな“往復する力”があるかを観察してみましょう。
📌「押し合い」=「一方的に押し込む」ではなく、「押した力が返ってきて往復する通り道」
🔁 該当チェック項目:前後の足で“押し合って”いるか?
▶ Step 3|“肩から”ではなく“腰骨から”押す
下の手に力を込めるとき、肩から押していませんか?
意識を腰骨に戻し、そこから腕までをつなげていきましょう。
🌀 腰骨から使うことで自然とわき腹に力が入り、「反対側のわき腹も押し上げる」感覚へ。
🔁 該当チェック項目:腰骨から腕を押し出す感覚があるか?
▶ Step 4|“流れが止まらない場所”を探す
最初は、力んでOK。
でも、ずっと力み続けると、どこかで詰まってしまいます。
💡 力を抜いても、流れ続ける場所がきっとあるはずです。
🔁 該当チェック項目:どこか一点に“留まって”いないか?自由に足を上げる余裕があるか?
▶ Step 5|動画でまとめて確認しよう
📺 YouTube動画|三角のポーズで「力を通す」練習法はこちら
📌 再確認したいポイント:
- 00:00|オープニング
- 00:09|ポーズを練習する時の心構えについて
- 01:02|三角のポーズで「押す=力の流れを見る」とはどういうことか?
- 03:16|三角のポーズの押し方の基本
- 05:56|三角のポーズでの押し方の応用【教科書にない力の流し方】
- 08:25|押し方の注意点について
5. ✔️ よくある失敗例
- 床に無理に手をつけようとして、肩が詰まってしまう
- 足の幅を広げすぎて、押し合いが感じられない
- 下の手ばかりに意識が集中して、後ろ足の支えが抜けている
- 力を“入れ続けて”しまい、流れを“止めて”いる
6. ✔️ ワンポイント補足
- 手は床に届かなくてOK。安心できる高さが正解です。
- 最初は力んでいいんです。そこから“抜けても流れる場所”を探しましょう。
- 足幅は狭めると、押し合いの感覚がつかみやすくなることがあります。
7. 💬 練習の助けになるヨガの考え方
ヨガは、形をとる練習じゃない。
力が流れ続ける“場所”を探し、つながりを育てる練習なんです。
8. よくある質問(Q&A)
Q. 三角のポーズでブロックはどう使えばいいですか?
A. 安心して押せる高さに置いてください。手が床に届くことが目的ではありません。
Q. 力を流す感覚がわかりません。
A. 最初は「力んでOK」です。一か所一か所まずは「力が入る」だけでも大丈夫。その点と点をつなごうとする意志だけ持ち続けていてください。再余は前後の足で押し合いがわかりやすいと思います。徐々に全身へ“通す”感覚へ切り替えていきましょう。
Q. 腰骨から腕を動かすってどうすれば?
A.シンプルに「腰骨から腕が生えている」とイメージして動かすだけでOK!腰骨からわき腹・腕・手までを“つなげる”意識を持ってみてください。
9. 関連記事・シリーズリンク
▶【力の誤解第1話】力を抜けない人へ|初心者でもできるヨガ練習法【チェックリストつき】
▶【力の誤解第2話】押している“つもり”を超えて|ヨガで力を正しく流す練習法【チェックリスト付き】
📘 本記事は「力の誤解」シリーズnote第3話と連動しています。
10. あなたへの問い
あなたの「押している力」、本当に届いていますか?
押しっぱなしになっていませんか?
それとも──どこかで、流れが止まっていませんか?
ヨガの語源は「つなぐ」こと。
ストレッチでも体操でもない、全身を、心身をつなげるヨガをしましょう。
📎 次の呼吸で、ほんの少し“通して”みてください。
(※このページは、練習中に立ち返る“確認用の保存記事”として設計されています)