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手のひらのつき方、腕の上げ方、股関節──身体がうまく使えない“3つの場所”の理由

 
この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

はじめに

📺 この内容は、同日公開のYouTube動画でも実演・解説しています。

▶ タイトル:手のひらのつき方、腕の上げ方、股関節──身体がうまく使えない“3つの場所”の理由

▶ 視聴リンク:こちらをクリック

今回のnoteとYouTubeでは、「股関節・肩・手のひら」という“よくある3つの場所の誤解”にフォーカスしました。

本記事では、それらの補足として、

  • 大転子ってなに?
  • 鎖骨はどう動くのか?
  • キツネの手ってどう作る?

といった、構造・用語・補足知識をわかりやすくまとめます。

身体感覚で体験したあとに、“ちょっとだけ理屈を知りたい”という方へ向けた記事です。


1|大転子とは?

🔗 関連note:『“そこ”じゃなかった──場所のズレが感覚を歪める』

大転子(だいてんし)は、太ももの骨(大腿骨)の上端にある大きな出っ張り部分で、骨盤の外側に位置しています。

  • 触るとゴリッとした骨があり、脚を内外に回すと動くのがわかります
  • 骨盤の前面ではなく“横のライン”にある
  • 動作時は、この大転子を「内側に迎え入れるように」動かすと、股関節の折れが深まりやすくなる

 

  • 大転子を意識する前の前屈と意識した後の前屈

  • 大転子同士を押し合いながら腰を横に振っている動作

📎 関連動画(6月公開予定):股関節の感覚を変える大転子の使い方(YouTube)


2|鎖骨が動くってどういうこと?

腕を上げる動作で主役になるのは、意外にも“鎖骨”です。

  • 鎖骨は胸の中心(胸骨)から肩にかけて伸びる長い骨
  • 腕を持ち上げる際、肩甲骨と連動してスライドするように動く
  • この胸鎖関節の動きがないと、肩周りが詰まりやすくなる

📝 コツ: 「腕を動かす」ではなく「鎖骨を動かす」とイメージすると、肩甲骨も一緒に動き出します。

  • 肩が詰まっているNGのバンザイと、鎖骨を送っているOKのバンザイ比較

📎 関連動画(6月公開予定):詰まらないバンザイをつくる鎖骨の使い方(YouTube)


3|キツネの手とは?

“キツネの手”は、手をべったり床につけるのではなく、

  • 指先と掌根(手のつけ根)に“引っかかり”をつくる形
  • 中指と薬指がわずかに浮き、人差し指のつけ根が浮くことで前腕が安定する

この手の形にすると、

  • 手首の詰まりが減る
  • 肘や肩が引き込まれ、体幹とつながりやすくなる

 

  • 手のひらをべったり床に置いているNGパターン

  • キツネの手

  • 前腕への力の入り方がイメージできる角度

📎 関連動画(6月公開予定):キツネの手で“支え方”が変わる(YouTube)


おわりに

身体の誤解は、「知らない」から起きるのではなく、 “当たり前だと思っていた感覚”がズレていたことに気づかないまま起こります。

感覚から入り、構造で納得し、また動きに戻る── そのサイクルが、身体を確実に変えてくれます。

このシリーズでは、今後も

  • 感覚 → 理解 → 再実感 の順で、誤解をほどいていきます。

次回の補足記事もお楽しみに!

この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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