チャトランガで腕がプルプルするのはなぜ?|「支え=耐える」の誤解と、持ち上げる支えの作り方

よくある悩み|チャトランガやバランスポーズで「支えきれない」

  • チャトランガで肘が90度を保てず、すぐ潰れてしまう
  • 支えるポーズが「耐えるだけ」でつらい
  • 下に落ちないよう頑張っているのに、全身が疲れる
  • 頑張っているのに、支えている感覚が育たない

誤解 vs 正解 比較表|支えの方向が変わるだけで感覚が変わる

❌ よくある誤解 ✅ 本当の支え方
支えとは上からの重みに「耐えること」 支えとは「いつでも上に持ち上げられる余裕のある状態でいる」こと
止まっていれば安定している 動こうとしている力と重力が調和した「静止して見える状態」
筋力が足りないと支えられない 意識と方向がズレていると、力が伝わらず支えられない
下に落ちないよう、踏ん張るもの 下から上に押し返している最中で、たまたま止まっている

実践チェックリスト|今すぐ確認できますか?

  • ✅ チャトランガで肘90度の位置で一瞬止まれる
  • ✅ そのとき「上に戻ろう」とする意識がある
  • ✅ 重さを耐えるのではなく、「持ち上げ返している」感覚がある
  • ✅ ウォーリア2で、脚だけでなく体幹も支えている
  • ✅ 「止まっている」ではなく、「動いている途中で静止している」と思えている

ステップ練習|支えの再教育を3段階で

▶ ステップ1|チャトランガで「戻る力」を体験

  1. 膝もついてよいし、肘も90度より浅くてよいのでキープ
  2. その場で「上に戻るぞ」と思いながら静止してみる
  3. 身体が下がろうとするのを、あえて“持ち上げ返す”

📝 ワンポイント補足:
支えているのは筋肉ではなく「意思の方向 × 重力の調和」です。

 

▶ ステップ2|ウォーリア2で「押し返す支え」を感じる

  1. 先に足元から作って下半身の基盤を整える
  2. そこから立ち上がるようにウォーリア2へ移行
  3. 「脚で踏ん張る」ではなく「地面を押して引き上げる」力でポーズを維持する

📝 よくある失敗例:
脚で耐えて、上半身がただ乗っているだけになると、全体の支えが分断されてしまいます。

 

▶ ステップ3|ヨガブロックで“持ち上げ返す”を体感

  1. ブロックやスポンジの剣など軽いものを持ち上げてみる
  2. そこに「足元からのつながりで意識的に持ち上げる」力を加える
  3. ブロックの重さと“調和”するように力を通す

📝 ワンポイント補足:
ただ持つのではなく、「自分から調和をつくりにいく」ことで支えの芯が育ちます。


支えの本質を思い出すヨガの教え

支えるって、止まることじゃない。でも、動くことでもない。
上へ向かう力と、落ちようとする重さが交差し、調和した“その一点”に、たまたま止まっているだけなんです。


よくある質問(Q&A)

Q. チャトランガで腕が潰れるのは筋力が足りないから?

A. 筋力よりも「方向の意識」が重要です。支えるとは「上に戻る力と重力が調和している状態」。方向が合えば、少ない力でも支えられます。

Q. ウォーリア2で脚がつらすぎて支えきれません。

A. 脚単体で支えようとしている可能性があります。脚・体幹・腕を含めた「全身で押し返す支え」を意識すると、負担が分散されます。


動画リンク|YouTubeですぐ確認できます

🎥 YouTube動画:「支える=耐える」は誤解だった|“持ち上げる感覚”で変わる安定のつくり方|支えの誤解③

  • 00:00|オープニング
  • 00:16|「支える」とは「耐える」ことではなく「下から持ち上げる」積極的なはたらき
  • 01:07|チャトランガで支えてみよう
  • 04:06|ウォーリア2で支えてみよう
  • 05:41|基本というには難しいけど「超重要な基本中の基本」微細な重さを支えよう
  • 07:45|まとめ:”支え”を通じてヨガ哲学を身体で体験している

👉 動画はこちらからご覧ください


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あなたへの問い|ふと立ち止まりたくなる1行

あなたの“支え方”は、止まるための力?
それとも──動き続けるための調和点?


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