「肩が詰まる」「腕が上がらない」「首がつらい」──
ヨガやトレーニングでそんな違和感を感じる方へ。
もしかすると、根本の原因は「動かしている場所の誤解」かもしれません。
この記事では「脇から動かす」だけで肩の動きが変わる理由と、
すぐに実践できる方法を、画像と動画で解説します。
「腕を上げると、肩や首が詰まる」…それ、よくある悩みです
ヨガやストレッチ、肩回りの運動をしているとき──
- 首が詰まる
- 肩が上がらない
- 背中が固まる
こうした違和感を感じたことはありませんか?
「肩を下げて」「肩甲骨を寄せて」「鎖骨を動かして」など、意識の仕方もさまざまに提案されますが、それでもなぜか詰まってしまう…という方も多いはずです。
実はそれ、「動かしている場所のイメージ」に原因があるかもしれません。
“肩から腕”ではなく“脇から腕”──場所のイメージが動きを変える
まずは肩回りの骨の図をご覧ください。
腕を上げるとき、多くの人は「肩から腕がつながっている」とイメージしがちです。 しかし、そうすると解剖学的に見た場合は実際の位置よりも外側で上側になってしまいます。
肩関節の位置は思っているよりも内側で下側、脇の方が場所が近いです。
この誤解により、腕を持ち上げるときに肩が浮き、首が詰まり、肩甲骨がうまく滑らずに背中が固まりやすくなります。
そこで、次のようにイメージを変えてみてください。
- 「腕は脇から生えている」
- 「脇の奥を支点に動かす」
- 「脇の重さを感じながら持ち上げる」
たったそれだけで、肩がふっと下がり、首が楽になり、腕の動きがスムーズになることが多いのです。
実際にやってみると、こう変わります
「脇から動かす」と思うだけで、肩の位置や首の楽さが変化します。
以下の写真をご覧ください。
- 肩から持ち上げる意識 → 首が詰まりやすい。腕を上げた時に肘も曲がりやすい
- 脇から持ち上げる意識 → 首が伸び、肩も自然に落ちる。腕もしっかり伸びる
- 四つんばいとダウンドッグでの違い。上段:「肩から腕」 下段:「脇から腕」
違いは“場所のイメージ”だけ。 身体の構造そのものは変わらないのに、動きが大きく変化します。
もっと詳しく学びたい方へ|動画で動きを確認できます
より詳しい解説と実演は、下記YouTube動画で紹介しています。 「脇から動かす」感覚がよくわからない方も、見ながら一緒に動いてみることで、体感しやすくなるはずです。
▶【動画で体感】「脇から腕」がわかる実践解説はこちら
※各ステップを丁寧に実演しています(所要時間:約10分)
まとめ|「動かし方」よりも「動かす場所のイメージ」が大切
肩や首が詰まるのは、動かし方のテクニック以前に、「どこを支点にして動かしているか」の意識がズレていることが多くの原因です。
- 解剖学の理解で正しい構造を知る
- 実際の動きで感覚として試してみる
その両方が合わさって、身体は自然と整っていきます。