戻れる場所がある人は、揺れても崩れない ── 安定=「揺れない」という誤解を、身体から再教育する|安定の誤解③

こんな壁にぶつかっていませんか?

  • ヨガの練習の精度が日によって違いすぎる

  • 仕事や人間関係で崩れる自分を、どこか責めている

  • 「安定しなきゃ」と思うほど、余計に力が入る

もし一つでも当てはまったら、
それはあなたが弱いからではありません

安定について、少し誤解しているだけです。


まず結論|安定とは「揺れないこと」ではない

安定とは、揺れないことではなく
揺れても“戻れる場所を知っていること”。

最悪、崩れても大丈夫。
戻ってこれさえすればいい。

この記事は、
「戻れる安定」を身体から再教育するための保存マニュアルです。


よくある誤解と、実際の安定【保存用】

※ここはスクショ推奨ゾーンです

よくある誤解 実際の安定
揺れないことが安定 揺れても戻れることが安定
崩れたら失敗 崩れは戻る練習のスタート
集中が切れたらダメ 切れても戻れればOK
強い人ほどブレない 強い人ほど戻り方を知っている

この表が、
練習中に迷ったときの「立ち返り場所」になります。


心理学では「戻る力」をどう捉えているか?

心理学では、
安定に近い概念として
レジリエンス(回復力)が使われます。

重要なのは、
レジリエンスとは

「揺れない力」ではなく
「揺れても戻る力」

と定義されている点です。

研究では、
この戻る力は生まれつきではなく
トレーニングで育つ
ことが示されています。

つまり、

  • 何度も戻った経験

  • 「私は戻れる」と知っている感覚

その積み重ね自体が、
安定の正体です。


ヨガが上手いかどうかは、関係ない

大切なのは、

  • ポーズが深いか

  • 形がきれいか

ではありません。

「ヨガをすると、私は戻ってくる」
という記憶があるかどうか

です。

呼吸が戻った。
足裏を感じ直した。
姿勢が少し楽になった。

それだけで、
身体と神経はもう戻り始めています


今日の練習チェックリスト【保存用】

※実践中・実践後に確認してください

  • □ 今日は「深める」より「戻る」を選んだ

  • □ 呼吸が一度でも戻った

  • □ 足裏・骨盤・背中のどこかが楽になった

  • □ 崩れても、やめずに戻った

すべてチェックできなくてOK。
一つでもあれば、十分です。


練習には2種類ある|成長とケア

ヨガの練習には、
意識の向きとして2種類あります。

  • 成長のための練習

  • ケアとしての練習

同じダウンドッグでも、

  • 深めるダウンドッグ

  • 戻るためのダウンドッグ

があります。

今日の問い

今日のダウンドッグ、
深めようとしていましたか?
それとも、戻ろうとしていましたか?

正解はありません。
選べていること自体が、安定です。


戻れる安心感を育てる3ステップ練習

※うまくやろうとしなくて大丈夫
「少し戻れた」で終了してください


STEP1|シャバーサナを楽にする(約10秒)

Screenshot

目的:姿勢が自然に戻る感覚をつくる

  • 仰向けで片膝を立てる

  • 親指を中にしてグー

  • かかとをそっと突き出して10秒

→ その後シャバーサナへ。


STEP2|三日月のポーズで「帰れる場所」をつくる

Screenshot

目的:安心できるつながりを身体で知る

  • 両手を上げる

  • 手首を少しだけ小指側へ

角度ひとつで、
安心感が変わるのを観察します。


STEP3|股関節を戻してダウンドッグへ

Screenshot

目的:股関節が落ち着く位置を知る

  • 四つんばいでつま先を上げて股関節を軽く揺らす

  • 骨盤を大腿骨頭に落とし込んで“良いポジションに戻す”

  • そのままダウンドッグ


動きで確認したい方へ(YouTube動画)

👉 戻れる場所がある人は揺れても崩れない|“帰れる安心感”のつくり方|安定の誤解③

(目次)
00:00|オープニング
00:12|“戻れる自分”の大切さについて
01:50|シャバーサナを楽にする簡単姿勢リセット法
03:41|安心して戻ってこれることで深まる三日月のポーズ
06:18|股関節をはめるだけで深まるダウンドッグ
08:01|2つのポーズ(動き)をつなげるミニミニシークエンス
10:29|まとめ


よくある質問(Q&A)

Q. 毎回こんなに意識できません
A. すべて意識しなくて大丈夫ですよ。前提として頭の片隅に「戻る」を置いておけばいいです。

Q. 崩れると不安になります
A. 崩れることを恐れることで不安になります。崩れてもまだ戻せばいいことが分かると、自然と不安が和らぎます。

Q. 何分やればいいですか?
A. 自分がやる前よりも少しでもマシになっていれば、それでいいですよ。


練習に役立つヒント

安定とは、
揺れないことではありません。

揺れたあと、
どこに戻ればいいかを
身体が知っていることです。


あなたへの問い

今日、少しでもいい。
「戻れた瞬間」はありましたか?

それが、
今日の練習のすべてです。


関連記事(保存マニュアルシリーズ)


まとめ|戻れるあなたは、すでに強い

  • 安定は「揺れないこと」ではない

  • 崩れても、戻れればいい

  • ヨガは「戻れた記憶」を育てる練習

揺れてもいい。
止まってもいい。

あなたには、帰る場所があります。

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