股関節の力みをとる方法【前後開脚へつながる超重要な基本中の基本の話】
今回は股関節の力みをとる方法をご紹介します。
「股関節が力んでいる」とはこんな状態です。
前屈をする時。
本当は股関節を支点に身体を倒したいです。
でも、身体の硬い人の場合、股関節が硬いせいで腰から折れてしまいます。
この原因として、太ももの裏の硬さやお尻の硬さはあります。
ただ、その前に力みをとらないと練習が進みません。
伸ばしても突っ張るだけで、上手く緩みません。
逆に言えば、股関節周りの筋肉の力みがとれれば練習が一気に進みます。
実際、今回紹介する方法で前屈がかなり楽にも柔らかくもなります。
この感覚が分かれば、前後開脚の練習も今までよりもはるかにしやすくなりますよ。
でも、それ以上に大きいのが、股関節周りの筋肉の微妙な動きを感じられる様になることです。
これは基本的な感覚の一つなので、これが分かると他の色々な動きに応用できるようになるからです。
今まで練習していてもなかなか股関節の動きが良くならなかった人。
そんな人は、今日の方法を試してみてください。
「力みをとる」感覚と、「股関節が動く」感覚が身に付きますよ。
実際にやってみましょう。
〇基本1
1、膝を立てて仰向けで寝ます。
2、タオルを踵の前にひっかけます。(ふくらはぎを緊張させない為です)
※無理にひっぱらないようにしましょう。手は重りの代わりです。
3、脚の重みで内ももが仙骨に向かって落ちていくイメージで1分待ちます。
これだけです。
落ちる感覚が分からないままでも大丈夫です。
とりあえず、力を抜いて1分待っていれば、良くわからないままでも効果があります。
片側が終わったら前屈をしてみてください。
緩めた方の股関節が楽になっているのを感じられたら当たりです。
これが股関節の力みがとれた状態です。
基本1で感覚を掴んだ人は基本2に進みましょう。
〇基本2
1、基本1の状態から横向きになります。(軸足は伸ばします)
2、大転子を真下に落としていくイメージで1分待ちます。
これだけです。
腰をひねり過ぎないようにしましょう。
骨盤は真横よりも少し開いたくらいの位置がちょうどよいです。
終わったら前屈をして効果を確認してください。
〇応用
基本の感覚をポーズに活かします。
この態勢で、基本1と同じ感覚で股関節の力みをとります。
ただ、仙骨と内ももの位置関係が逆になっています。
仙骨を内ももに落とすようにイメージして1分待ちましょう。
基本と違って、この態勢だと太ももの裏にしっかりとストレッチが入ります。
痛気持ちよい範囲内で行ってください。
手の下にブロックなどを置いて高さを出して支えると楽になります。
逆に余裕のある人は、後ろ足を後ろに歩かせていくとそのまま前後開脚になります。
この練習のポイントは、基本1,2,3を全て同じ感覚でやっていることです。
基本的な感覚は、基本の動きもチャレンジポーズも変わりません。
感覚を維持するのが難しいだけです。
でも練習が上手くいかない場合は、基本的な感覚がなくなっていることに気付かないままやってしまっています。
それだと練習の効果がありません。
チャレンジポーズを通じて基本のアラを見つけます。
気付いたら基本を洗練させて、その基本力でもう一度チャレンジポーズに向かいます。
その繰り返しで上達します。
今日紹介した方法は、股関節が関わる動き全ての基本になります。
ということは、ほとんどすべてのポーズに役立つものなので、是非練習して感覚を掴んでみてください!
この内容は動画でも説明しています。
・動画:股関節の力みをとる方法【前後開脚までつながる超重要な基本中の基本の話】
YouTube動画の目次ページを作りました。 動画を復習したい人は、教科書的にご利用ください。
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いるのは、身体を硬くする使い方をしている人だけです。
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