動いても崩れない軸の作り方──止まらず“押し続ける”力で育てる通り道
よくある悩み
- 片脚立ちは保てるのに、脚を動かした瞬間にグラッと揺れてしまう
- ポーズ移行時に、支えがほどけてしまう
- 動かすと中心とのつながりが切れて、不安定になる
誤解 vs 正解|軸の本質を一目で確認
よくある誤解 | 本当の軸 |
---|---|
止まった直線が軸 | 動きながら押し続ける“通り道” |
力を抜く=ふにゃふにゃ | 力みを抜くことでむしろ“押しやすく”なる |
形が崩れたら失敗 | 崩れても押せる状態であればOK |
実践チェックリスト
- 軸脚から押し続ける感覚がある
- 腕や脚が動いても、背骨とのつながりが残っている
- 振られても“中心から押している”意識がある
家にあるもので、ヨガで“動ける軸”を育てる3ステップ練習法
STEP1|傘バランス
傘や棒を指の上にのせて30秒バランス。止めようとせず、下から押し続ける意識を育てます。
STEP2|ブロック回し
ヨガブロック(本でも可)をお盆のように持ち、内回し→外回しを3回ずつ。
体勢は自由に動かしてOK。とにかく「ブロックを押し続けて落とさない」ことだけに集中すればよい。
STEP3|ブランケット軸回し
ブランケット(タオル・タオルケットなども可)を脚で押し上げたまま、仰向け⇔うつ伏せを3回。
脚が振られても、肋骨の下~丹田~足元への押しを保てれば安定します。
これら基本だけでなく、下に載せているYouTubeの動画ではもっと応用の動きも紹介しています。
今回の内容は写真や文章だけだとイメージがわきづらいので、是非動画も参考にしてください。
よくある失敗例
- 形を守ろうとして、力んで止めてしまう
- 動き始めたとたん、中心からの意識が抜ける
- 軸脚を忘れ、動く方ばかりに意識が行く
ワンポイント補足
手足は「遠くに」動かすより「背骨に引き込む」意識で動かすと、体幹とつながります。
練習に役立つ教え
軸は、まっすぐ立つことじゃない。崩れながらも押し続ける“動く強さ”だ。
──この一文が、あなたのヨガの視点をひとつ変えるきっかけになれば。
Q&A|よくある質問
Q1| 軸がわかりません。体幹を鍛えればいいの?
A. 筋力ではなく「押し続ける意識」の練習が先です。強さより力の通り道・体幹と四肢がつながる感覚を育てましょう。
Q2|片脚バランスは得意だけど、軸がないと言われます
→ 静止の上手さと、力の通り道があるかどうかは別。動いても残る力の通り道があるかで判断します。
Q3|動ける軸って、どうやって練習すればいいの?
→ 動きながらも、手足で地面などの対象物を押し続けることが練習になります。本編のブロック・傘・ブランケットを使ったステップ練習にヒントがあります。
動画リンク|動作を一緒に確認
▶ YouTube動画:動いても崩れない軸の作り方|家にあるもので育てる“しなやかな強さ”【軸の誤解③】
再生チャプター一覧
- 00:00|オープニング
- 00:32|家にある道具でできる動ける軸を作る基礎練習1【傘バランス】
- 02:50|家にある道具でできる動ける軸を作る基礎練習2【ブロック回し】
- 04:14|家にある道具でできる動ける軸を作る基礎練習3【ブランケット軸回し】
- 05:09|軸脚での脚回し
- 06:17|【動ける軸】をポーズに活かしてみよう
- 09:42|まとめ
関連記事
👉 軸と線の違いについては、【中心線と中心軸の違い】でも詳しく扱っています。
📙支えは“あとから”ついてくる|ヨガの支え方3ステップトレーニング
📗 note版|動いても崩れない軸──押し続ける力で育つ“しなやかな強さ”
📘 身体の使い方を、誤解から再教育する。──年間noteシリーズのご案内
📘 まず読んでほしい保存版|身体の硬い人のためのポーズ練習の教科書(¥880)
あなたへの問い
私は、形を追いかけていないか?
それとも“つながり”を残して動けているか?