よくある悩み
- プランクで肩がつまる/つぶれそうになる
- チャトランガで安定しない/フォームが崩れる
- 筋力不足だと思っているが、実は「押せていないだけ=フォームが悪い」かもしれない
誤解 vs 正解|よくある勘違いを整理しよう
誤解 | 正解 |
---|---|
力むのは悪いこと | 余計なところにまで力が入っていないのはOK。でも、必要なところに力が届いていないのは違う。 |
しっかりと押す力を感じられている=できている | 一方的に押しやる力を感じているだけなら、それは押した”つもり”。押した力の反作用を受けとることで、全身がつながるのが本当の「押す」。 |
実践チェックリスト|あなたは本当に押せていますか?
- 手で押した力が肩で止まっていないか
- 足で押した力が太ももで止まっていないか
- 押した力はお腹(丹田)まで届いているか
- 力が返ってくる感覚を感じているか
- 押した結果、全身がまとまった(つながった)感覚になっているか
✔️ 練習のたびに、このチェックリストを見返すのがおすすめです。
💬 このチェックリストは、保存しておくのもおすすめです。
ステップ練習|正しく押す力を体験しよう
Step 1|立位で押し合いを確認する
- 手のひらから丹田へ力を流す
- 丹田から足裏へ力を流す
- 足裏から再び手のひらへ返ってくる感覚を探す
✔️ この流れがつながった瞬間、プランクもチャトランガも安定しはじめます。
左:手だけで押しているイメージ
右:全身で押し合っているイメージ
Step 2|ネコのポーズで押し返す感覚を探す
- 手で床を押したときに肩で止まらないか確認する
- 力が丹田まで返ってきているか確認する
- 手と足で押す力がつながっているか確認する
✔️ 「一方的に押しているつもり」と「押し返されることで調和した感覚」は、まったく違います。
左:手・足・丹田、それぞれ別々に力が入ってつながっていないネコのポーズ
右:全身がつながっているネコのポーズ
Step 3|動画を見て、プランク・チャトランガでも正しく押そう
🔗 各練習パートを動画ですぐ確認できます(練習中にも便利です)
- 00:34|「押す」の誤解を解く
- 01:46|タダーサナで押す練
- 03:24|合掌で押す練習
- 04:58|ネコのポーズで押す練習
- 05:57|プランクで押す練習
- 06:40|チャトランガで押す練習
▶️ YouTube本編はこちら|動画リンク
頭だけで”わかったつもり”になるのではなく身体で体験しよう
押している“つもり”を超えて、力がちゃんと返ってきている感覚を体験すること。
その体験を積み重ねるうちに、力の流れを見る力は、少しずつ、静かに、育っていきます。
大丈夫。最初は、みんな「できているつもり」から始まります。
そこに気づき、体験し、新しい流れを感じることが大切です。
身体の中に流れを作って、点在している点と点を、線としてつないでいきましょう。
なんといっても、ヨガの語源は「つなぐこと」ですからね。
▶︎ ヨガの語源“つなぐ”を深める|ハタヨガの記事はこちら
よくある質問(Q&A)
Q. 正解の感覚かどうか、自信がありません。
A. 今より少しでも力強く安定していればそれでよいですよ。または、今よりも少しでも関節への負担が減っていれば正解です。100点満点ではないかもしれませんが、少なくとも今よりも高い点数になっています。それを続けているうちに、その微細な感覚ははっきりとしたものに育ちますよ。
Q. プランクで肩がつまるのはどうしたらいいですか?
A. 脇の下から腕だと思うとよいです。正しく力を流す前に場所がずれているかもしれません。
▶️ 関連記事はこちら|腕を動かすと肩が詰まる人へ
Q. チャトランガがつらすぎて、力の流れを見るどころではありません。
A. 膝をつくなど、少しでも楽な状態で、力の流れを見る余裕をつくってやれば大丈夫ですよ。
💡 関連記事・シリーズリンク|同じテーマの別練習もこちらからどうぞ
- note記事|押している“つもり”を超えて
- 年間シリーズまとめ|身体OS再教育シリーズ
- 腕を動かすと肩が詰まる人へ
→腕を動かすと肩が詰まる人へ──場所の誤解を解き、“脇から腕”と思うだけで、動きが変わる理由
💡 同じテーマの別練習も、シリーズ内で探してみてください。
あなたへの問い
いま、あなたはどこに力を入れていますか?
その力は、ちゃんと流れていますか?
押した力は、返ってきていますか?
そして、押したことによって、より調和していますか?
💬 このページの使い方
✔️ チェックリストは、練習のたびに見返すのがおすすめです。
✔️ 何度でも立ち返って、力の流れを確認しながら練習してください。
✔️ 力の流れは、自然に、静かに、育っていきます。