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ダウンドッグでかかとがつかない人へ──“場所”を変えるだけで、身体は変わり始める

 
この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

「がんばっているのに、かかとがつかない…」
ダウンドッグでそんな悩みを抱えている方は、少なくありません。

でも、実はその原因──
柔軟性の問題ではなく、“意識する場所”の誤解かもしれません。

この記事では、「かかと」ではなく「土踏まず」に意識を切り替えることで、
驚くほど自然に変化が起こるプロセスをご紹介します。

『場所の誤解』シリーズ 第1話|ここから“再教育”が始まります

※前日譚はこちら▶ “そこ”じゃなかった──場所のズレが感覚を歪める

【1.「かかとをつけよう」としていませんか?】

ヨガのレッスンでも、よくいただくご相談があります。

「ダウンドッグでかかとが床につかないんです…」

このとき、私がまずお伝えするのが──

「かかとを“つけよう”としないでください」

一見逆説的なこの言葉が、実は動きを変える大きなきっかけになります。

【2. よくある誤解:「かかとをつける=ふくらはぎを伸ばす」】

多くの方が、かかとをつけようとすると、ふくらはぎを強く伸ばそうとします。
しかしそのアプローチでは、

  • 膝裏やアキレス腱にテンションがかかる

  • 足首がL字に固まって動かなくなる

  • 重心が後ろに逃げてしまい、全身の動きが詰まる

ということが起こります。

【3. 見直したいのは「足首の構造」と「重心の流れ」】

足首は、“L字の蝶番”ではなく「T字」のように多方向に動く関節です。

さらに──かかとは脛の真下ではなく、やや“後ろ”にある。

だからこそ、

❌「かかとを下ろす」ではなく

✅「土踏まずを下ろす」ことが鍵になるのです。

【4. “意識する場所”を変えるだけで、動きが変わる】

「土踏まずを沈める」という意識だけで、
足裏全体が安定し、かかとが「ついてしまう」という現象が起こります。

足首をL字だと思っていると、かかとで押すと重心も後ろにずれてしまいます。

でも、足首をT字と知っていると、かかとで押すとスネは前に倒れます。

ただ、面白いのが、こうした構造を正確に理解していなくても、土踏まずをつけようとすることで自然とこの動きが促されるところです。

”意識する場所”を変えるだけで動きが変わるんですね。

【5. 「土踏まずが動かない」人への補助ワーク】

土踏まずを意識してもうまく動かない場合、
その原因の一つが足の甲の硬さにあります。

足の甲は、実は「指の一部」です。

▶ 簡単な実践ワーク

  • 足の指を1本ずつ、根元から引っ張って回す(順/逆 各5回)

  • 足の甲を“ひとかたまり”ではなく、動けるパーツに変える意識

このワークを通して、足の甲と足首の連動が生まれ、
土踏まずの沈みやすさが大きく変わっていきます。

【6. まとめ|努力ではなく“場所”だった】

意識する場所がかかとだったとき:

  • 足首が固まる

  • 重心が逃げる

  • ふくらはぎが緊張する

でも、意識を土踏まずに変えると:

  • 足裏が沈む

  • 股関節が引き込まれ

  • 背中まで自然に伸びる

ポーズが変わるのは、「がんばったから」ではなく──
「場所を変えたから」だったのかもしれません。

【7. YouTubeでも実演しています】

📺 実際の動きが見たい方は、YouTube本編をどうぞ。

ダウンドッグでかかとがつかない人へ―“場所”を変えるだけで、身体は変わり始める

この動画では、

  • 足首の構造について

  • 足首の動きをつかむ練習

  • 足首を動きやすくさせる準備ワーク

  • 足首の動きを意識したダウンドッグ

をわかりやすく解説しています。

【8. 次回予告|「肩を動かしてるのに首が詰まる」人へ】

実はその原因、“脇”の使い方かもしれません。

鎖骨ってどこからどこまで?
肩甲骨ってどう動く?
それって「動いてる」って言えるの?

──そう感じた方は、6月13日(金)の更新をお楽しみに。

🧭シリーズ全体案内はこちら

身体の使い方を、誤解から再教育する。──年間noteシリーズのご案内

💬あなたの声も、再教育の一部です

「かかとがついた瞬間の感覚」
「土踏まずの意識を変えたときの変化」

ぜひコメント欄で、あなたの体験も聞かせてください。

この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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