眠れない夜に、“つながる”ポーズをひとつ。──安眠のためのワニのポーズ

眠れない夜、ありますよね。
考えごとが止まらない。身体も緊張して、呼吸は浅く、どこか力が抜けない。
そんなとき、布団の中でできるシンプルなヨガがあります。
それが「ワニのポーズ」です。
実はこのポーズ、単なるリラックス効果だけではありません。
僕の生徒さんの中には、ワニのポーズを続けたことで睡眠薬が要らなくなった方もいます。
今回は、眠れない夜にぜひ試してほしい「ワニのポーズ」の魅力とやり方をご紹介します。
目次
なぜ眠れないのか?──「仰向けでリラックスできない」問題
多くの人が眠れない原因のひとつは、仰向けでリラックスできていないことにあります。
心の張りつめだけでなく、筋肉の緊張が取れていないことが背景にあります。
つまり、「寝るための姿勢練習」が必要なケースも少なくないのです。
そこで役立つのが、筋肉の緊張をやさしくほぐすワニのポーズです。
ワニのポーズとは?
仰向けになり、片膝を倒すだけのシンプルなツイストポーズ。
一見地味ですが、背骨のねじれ、骨盤の解放、深い呼吸──
眠りに必要な要素が、自然と満たされるポーズです。
ポイントは、頑張らないこと。
・肩やお尻が浮いても大丈夫
・ねじりの深さではなく、「呼吸が通るか」を優先
【初心者向けのやり方例】
・両膝を軽く曲げて倒す
・片膝だけを倒して、腕を自然に広げる
・膝の下にクッションを置いてサポートする
「どこまで倒すか」よりも、「どこなら呼吸できるか」を大切にしてください。
よくあるつまずきとヒント
❶ ひねりすぎ問題
・失敗例:肩や膝を無理につけようとする
・解決策:肩や膝は浮いてもOK。深呼吸できる場所を探すことが最優先。
❷ 呼吸が浅くなる問題
・失敗例:肩を無理に床に付けようとして呼吸が浅くなる
・解決策:楽に呼吸できることを第一に。肋骨の下に手を当てると呼吸しやすくなります。
❸ 足を頑張って床につける問題
・失敗例:足を押し付けて緊張が高まる
・解決策:膝の角度をゆるめ、必要ならクッションをサポートに使いましょう。
寝る前にオススメの実践方法
・ヨガマット不要。布団の上でOK
・クッションやブランケットの使用OK
・呼吸が深く通るかを最優先
・肩やお腹周りにやさしく呼吸を送るイメージで
さらに簡単な準備運動:
背泳ぎのように、腕を後ろに大きく5回まわしてみましょう。
「肋骨の下から腕が生えている」イメージで動かすと、
肩と肋骨まわりが自然とほぐれます。
※前まわしもOKですが、安眠目的なら後ろまわしだけで十分。
ワニのポーズがもたらす変化
実際に、ワニのポーズを続けた生徒さんからはこんな声が届いています。
・寝つきがよくなった
・夜中に目が覚めにくくなった
・朝の肩や腰のこわばりが軽減
・呼吸が深くなり、不安感が減った
・朝、身体が楽に起きられるようになった
睡眠は「結果」だけでなく、「準備の質」で変わる。
ワニのポーズは、その準備を自然に整えてくれる練習です。
最後に──眠る前に、深呼吸をひとつ。
無理に眠ろうとしなくて大丈夫。
眠れない夜こそ、身体を緩め、心を緩める時間にしましょう。
完璧なワニのポーズを目指さなくてもいい。
気持ちよく感じられれば、それで十分です。
僕自身、ワニのポーズを寝る前にやりすぎて(笑)
逆に目が冴えてしまった夜もありました。
だから、くれぐれもほどほどに。
今夜も、あなたに静かな深呼吸が訪れますように。
📺【YouTubeで一緒に動きたい方へ】
ワニのポーズ(安眠編)のやり方は、YouTubeでも実演しています!
「一緒に動いてみたい方」はぜひこちらをどうぞ。
【次回予告】
次回は、
ワニのポーズが「ねじる力」「寝返りの力」を育てるトレーニングにもなる──
そんな“応用編”をお届けします!