【簡単・座ったままできる】胸周りスッキリヨガ【後屈の準備ポーズとして】
今日は胸周りの動きについてお話していきます。
最後、動画で一緒にできるシークエンスを載せていますが、事前に仕組みを知っておくとより深い練習ができると思います。
背骨の話
現代人の多くは背骨の動きが硬いです。
これはパソコンやスマホを見て身体が固まる時間が多くなり、身体を動かす時間が減っているというシンプルな理由ではないかと思っています。
でも、背骨を動かすことはとっても大切なことです。
このことに関しては『「Yogini」 vol33 背骨×ヨガ』 の30pにとてもわかりやすい記事があったので、以下にご紹介します。
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背骨の自由で安定した動きのキモは
「椎間板の弾力性」。
背骨への外からの衝撃を吸収し
神経や血液などを守るクッション的な役割を担う
椎間板は、本来水分を含んでいます。
しかし、20代を過ぎると血管よる栄養補給が経たれ
30代には無血管となり、リンパの拡散による
栄養補給だけになります。
放っておくと古びたゴムの様に硬くなり
亀裂が入りやすくなる椎間板にリンパを流す
唯一の方法が背骨を動かす事。
そうして水分を吸収させる事が大切です。
現時点では椎間板は取り替えられないため
長持ちさせるメンテナンスが必須。
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このメンテナンスの方法がヨガです。
だからツイストしたり、前屈、後屈の動きでわざわざ背骨に刺激をいれている訳です。
コブラのポーズなどは正にそうですね。
日常生活ではなかなかしない動きです。
とはいえ、4歳と2歳の我が子らを見ていると普段の動きそのものではあるので、「大人にとっては」ですかね。
ただ、ここで注意しなければいけないのは、【コブラのポーズでむしろ背骨を傷める人が多いという事実】です。
背骨を健康に保つ為のヨガのポーズで、なぜ背骨を傷めてしますのでしょう?
これは、【練習の順番を知らないから】です。
背骨は肋骨の制限を受けます。
そして、肋骨は肩甲骨の制限を受けます。
その為、背骨を動かす為には、まずは肩甲骨を柔らかくしなければいけません。
肩甲骨が柔らかいということは、肋骨の上を滑るように動く状態のことです。
肩甲骨が動かないままに背骨を動かしても、引っかかってしまいます。
これは肩甲骨が下がっていないコブラのポーズです。
肩甲骨を下げながらコブラのポーズをするとりやすくなります。
次は肩甲骨を動かす為の簡単な練習方法をご紹介します。
肩甲骨を動かすエクササイズ
今日は肩甲骨を動かす為の簡単なエクササイズをご紹介します。
ホント簡単ですよ。
硬い人でもできるので、生徒さんにもよくやってもらっています。
手を挙げて、反対側の手で肩甲骨の下を押さえてください。
その状態で手のひらで天井を雑巾がけするようなイメージで、時計回し反時計回しをそれぞれ
5~10回くらい回します。
肩甲骨の下を支点にした円すいを描くように回してください。
イメージしないと肩を支点にした円すいになってしまいます。
上で回したら、今度は同じ要領で横向きで回してください。
左右終わったら、普段よくやるポーズで感覚の違いを確認してみてください。
ダウンドッグやコブラのポーズがやりやすくなっているのを感じられますよ。
次はツイストポーズの時の肩甲骨の使い方のコツについてお話しますね。
胸をひねるコツについて
昨日は肩甲骨を動かす感覚をつかみましたが、今日はその感覚を応用してツイストの動きの時の身体の使い方のコツについてお伝えします。
先に結論からお伝えすると、【胸をひねる時に中心軸は真っすぐではない方がひねりやすい】という事実があります。
ちょっと専門的に言うと、【胸椎の回旋には反対側の側屈を伴う】という身体の仕組みがあるんですよ。
〇練習方法
あぐらで座って膝を持ちます。
肘を引く動きを通じて、肩甲骨を引き下げましょう。
すると自然に側屈をしている形になるので、そこから胸をひねっていきましょう。
肩甲骨が固定されているので、その横を肋骨だけがすべるように回すのがポイントです。
肩ではなく、脇の下が伸びている感覚になっていれば当たりです。
吸う息に合わせて、肋骨を膨らませます。
吐く息に合わせて、少しずつ肋骨を滑らせましょう。
今回のものも動画にしています。
シークエンスの形になっているで、観ながら一緒にやってみてください。
目次
0:00 オープニング
0:19 背骨が動かない理由
2:06 シークエンス開始