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身体の硬い人はいません!硬くなる使い方をしている人がいるだけです!

身体が柔らかい事って何がいいんですか?

 
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芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

身体が柔らかい事って何がいいんですか?

 

仕事柄、「身体が柔らかい事って何がいいんですか?」って聞かれる事があります。

 

 

この質問には2つの側面があります。

・「そんな柔らかくして何か意味があるの??」という自分の理解を超えた価値観に対するもの

・「硬いままだと健康的に問題あるの??」という自分と密接にかかわる部分のもの

 

 

ヨガをやっている人からはこの質問は特に受けないですね。

「必要かどうか」では考えていないからです。

ヨガをやっている人の考え方は「やりたい」前提で「やれるかどうか」の質問になります。

 

 

話を戻して、「身体が柔らかい事って何がいいんですか?」という質問に対してはこう答えています。

「『お金をたくさん持っているのって何がいいんですか?』という質問と同じですよ」って。

 

 

要するに、「硬いよりも柔らかい方がもちろん良いけど、度合いはその人ごとに変わる」という事です。

 

 

 

「柔らかい=いい事」とは限らない

 

短距離選手の場合、足首の硬い方が地面の反発力を推進力に変えやすいので速くなると言われています。

例えば、100メートルで日本で初めて10秒の壁を破った桐生選手は足首が硬く、踵をつけてしゃがめないくらいだそうです。

 

 

また、どうやら健康と柔軟性の明確な関係を示したものってないみたいなんですよね。

誰かあるなら教えてください!!

 

 

「ストレッチは慢性腰痛の改善に効果的」という事はありますよ。

でも、「柔らかいから腰痛にならない」という事にはなりません。

 

 

17年の間にプロや世界レベルのバレリーナの人やダンサーの人の身体をみてきましたが、柔軟性高くても普通に腰痛あったりコンディションを整えるのが上手くなかったりしています。

 

 

また、逆に、少林寺拳法の先生で達人クラスの人の身体を触らせてもらった事がありますが、動きは柔らかいのに身体が硬いというのも珍しくありませんでした。

 

 

 

どの位柔らかければいいの??

 

健康面で考えれば、可動域はとりあえず一般的な平均値を目指す事からはじめれば思います。

「関節可動域表示ならびに測定法」

日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会(1995 年)

 

そして、感覚的に特に不安や不満がなければそれでよいのではないでしょうか??

 

 

ちなみに、僕は柔らかければ柔らかいほど良いと思っています。

 

 

 

『本当に』柔らかくなるには時間と手間がかかる

 

単純に柔らかいだけだとあまり意味がないんですよね。

可動域が広くても、筋肉が張りすぎていたり。

柔らかくても、力がなかったり。

そんな状態では、健康面でもパフォーマンス面でも、柔らかい事のメリットを感じません。

 

 

本当に柔らかい状態とは、動きも筋肉の状態も柔らかく、そして柔らかくも力強い状態です。

 

だから、こんなとか。

こんなとか。

 

難しい、高い柔軟性の必要な動きをしようときちんとしようと思ったら時間も手間もかけて身に着けていく必要があります。

 

 

これが「身体が柔らかい事って何がいいんですか?」という質問は「お金をたくさん持っているのって何がいいんですか?」っていう質問と同じになるという意味です。

 

 

 

何を望むか??

 

お金があればあるだけ幸せとは限りません。

でも、お金があればあるだけ選択肢は広がります。自由です。

いざという時に貯金があれば助けとなります。

でも、稼ぐ額が多くなるほど時間も手間もかかります。

 

 

柔軟性があればあるだけ健康とは限りせん。

でも、身体がそれだけ動くという事は出来る事も増えます。動きも楽に行えます。

いざという時に動きに余裕があります。

※生徒さんの例でこんなものがあります

・つまずいた時、今までだと転んでいた場面で二の足でて転ばずに済んだ。

・階段で手すりがなければ怖くて昇り降りできなかったのが、普通にできるようになった

・階段で倒れて転げおちたけど、上手く身体を畳めたのか無傷だった

 

 

僕自身の経験ですが、身体が柔らかければ柔らかいほどいいです。

自分の身体がどんどん乗り心地の良い乗り物になっていく感覚です。

自分が思ったような表現を自分の身体がしてくれます。

寝起きの身体の楽さが全然違います。

 

 

でも、これは丁寧にコツコツと積み重ねなければなりません。

コツを掴んで「ハイ、柔らかくなりました」というものではないからです。

柔らかくなろうと思えば思うほど時間も手間もかかります。

 

 

僕はたまたま柔軟性が活きる仕事をしているので、柔らかくする事に人生の多くの時間を使えます。

生徒さんを含め、多くの人はそうではありません。

人生の優先順位でもっと高いものがあります。

柔軟性はそれを補完するものでしかありません。

 

 

「身体が柔らかい」っていい事だけれども。。。実際は?

 

「身体が柔らかい」っていい事ですよ。

でも、どの位が良いかはその人ごとに違います。

その人が望む柔らかさによって、かかる時間も手間も違います。

 

 

生徒さんでも、そんなに柔らかくないけどいつも元気な人もいますしね。

 

 

・平均可動域を大きく下回っているのであれば(気に病まず)気にしつつ

・定期的な運動習慣は大事にして

・余裕があれば出来るだけ柔らかくする

 

 

実際にはこんなところで良いのではないでしょうか??

 

 

でも、自分は柔らかくなりたいぞ!!って人はこちらから

↓↓↓

 

 

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芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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