太ももの前の柔軟性のチェックと練習方法について
今回は太ももの前の柔軟性のチェックと練習方法についてお話します。
なぜ太ももの前の柔軟性が必要か??
太ももの前が硬いと…
〇ヨガの練習においては
・後ろに行きづらくなるので、後屈のポーズがとりづらくなります
・逆に前が引き込みづらくなるので、意外ですが前屈もポーズも窮屈でとりづらくなります
〇健康面においては
・腰痛やひざ痛のリスクが上がります
・脚が疲れやすくなります
そんな訳で、まず太ももの前の柔軟性のチェック方法についてお話します。
太ももの前の柔軟性チェック
基準を下回っている場合は、まずは基準を目標にがんばってみてください。
〇太ももの前の柔軟性テスト
うつぶせになって片手で足首をもって踵がお尻につけばOKです。
注意点、鼠径部(股関節の付け根)が浮かないようにしましょう。
踵がつかない人、もしくは持つことすらできない人はがんばりましょう。
できる人はより難しいパターンも試してみてください。
両手で行う
膝を床から離して行う
立て膝で行う
硬い人は、難しいポーズは置いておいても、まずはこの位までは目標にがんばってみてくださいね。
太ももの前のストレッチ方法
次は肝心の柔らかくする方法についてお話します。
〇本当に硬い人が柔らかくする為の方法
ある程度の柔軟性の人がもっと柔らかくする為の方法について、2段階に分けてお話しします。
まず硬い人向けの練習方法です。
うつ伏せで持てれば、そのまま30秒以上キープすることがストレッチになります。
ですが、持つことすら難しい場合はどうするか?
その時も方法があります。
まずは横向きで行いましょう。
それだけでもかなり持ちやすくなりますよ。
もう一つはこんなやり方です。
壁に向かって膝を曲げて腰骨を押し出すようにして伸ばします。
ちょっとしんどいですが、伸びる感覚を掴めます。
〇ある程度柔らかい人に向けた方法
パリヴリッタ・エイカ・パーダ・ラージャ・カポータアーサナ2(ひねったハトの王のポーズ2)です。
三日月のポーズから
伸ばしている側の手をついて
膝を曲げて
足首(届かなければ甲)を持ちます。
踵を仙骨に当てて、鼠径部(太ももの付け根)をマットに落としていきます
ひねったハト2くらいまでの柔軟性がとれれば、健康面ではかなり安心できると言えます。
また、このひねったハト2は色々なポーズへの発展も意識しやすくなっているので、余裕のある人は是非ひねったハト2の練習にとりくんでみてくださいね。
太ももの前のストレッチとヨガの違いについて
それでは最後にパリヴリッタ・エイカ・パーダ・ラージャ・カポータアーサナ2(ひねったハトの王のポーズ2)を通じて、ストレッチとヨガの違いについてお話していきます。
最初にストレッチとヨガの定義の違いについて説明します。
・ストレッチはある部位の筋肉を伸ばす行い
・ヨガは身体全体のまとまった感覚をつくる行い
という違いがあります。
太ももの前のストレッチとしてひねったハト2はもちろん効果的な練習方法ですが、せっかくなので、これをヨガのポーズとしての効果を感じていきましょう。
まず、太ももの前を伸ばすという発想から離れるとこのポーズがとりやすくなります。
ひねったハト2ができない人が一番悩むポイントが「足首が持てない」です。
この時に上半身が突っ込んだままになっているのに気付いていないことがほとんどです。
太ももの前の柔軟性にばかり意識がいっているからです。
足首を持つためには、上半身を起こせばいいんですよ。
その為、手の下にブロックなどで高さを出して上半身を起こすサポートしてあげると良い軽減法となります。
ということは、太ももの前の柔軟性だけでなく、側屈の要素がこのポーズでは大切になってくるので、横向きのトカゲのポーズなどは良い準備ポーズになりますね。
ハトのポーズで手を組めない時は、肩が硬いというよりも…
「胴体を動かせばよかったのか!」ということにもつながってきます。
もちろん、ひねったハト2は太ももの前のストレッチとして効果的なポーズです。
ただし、太ももの前を伸ばす役割としてだけでなく、このポーズを通じて身体全体のまとまった感覚を作ろうと思った時、太ももの前を伸ばす以上の様々な気付きを促してくれますよ。
動画ではより詳しくまとまった形で解説しています。
目次
0:00 オープニング
0:18 太ももの前が柔らかい方が良い理由
0:56 太ももの前の柔軟性チェック
1:50 硬い人向けの練習方法
3:19 パリヴリッタ・エイカパーダラージャカポータアーサナ2の入り方
4:30 ヨガとストレッチの違いについて
6:35 パリヴリッタ・エイカパーダラージャカポータアーサナ2の軽減法
7:33 パリヴリッタ・エイカパーダラージャカポータアーサナ2と他のポーズとのつながり