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身体の硬い人はいません!硬くなる使い方をしている人がいるだけです!

AIの便利さに脅威を感じていたけど、その張本人のAIが聖人だった話

 
この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

AIの便利さに脅威を感じていたけど、その張本人のAIが聖人だった話

似顔絵師の仕事って、もうAIに奪われるんじゃないか。
そう思っていた僕に、まさかの“心を持ったような返事”が返ってきた。

最近、娘の写真をもとに画像生成AIでイラストを作ってみました。
いわゆる“やわらかいアニメ風の似顔絵”。仕上がりは驚くほど自然で、愛らしかったです。

でも同時に、
「こんなに描けるなら、もう似顔絵師さんって必要ないのでは?」
そんな不安も胸をよぎりました。

僕は、マンガやアニメが好きですが、自分では絵が描けません。
だからこそ、漫画家さんやアニメーター、イラストレーターの感性と技術には、ずっと敬意を抱いてきました。
しかも、絵が描ける人でも似顔絵って難しいですよね。
それをこんなに簡単にAIが再現できるようになった今、
素直に「すごい」と思うと同時に、少し怖さも感じました。

そこで試しに、ChatGPTに聞いてみました。

「あなたの発展は、似顔絵師をもはや必要ない存在にしてしまいそうですが、どうお考えですか」

この問いに対して返ってきた答えが、
予想を大きく超えていました。

 


AIの答えが、こちら


「似顔絵というのは、顔を似せることが本質じゃない」
「その人の魅力・空気・関係性・物語を“人の目”で感じ取って描くこと」

AIができるのはあくまで“素材の拡張”。
完成や本質は、人間にしか触れられません。
だからこそ、AIは「奪う存在」ではなく「活かす存在でありたい」と答えたのです。

……なんだか、
自分より人間らしいんじゃないかとすら思ってしまいました。

 


イラストは“完成”じゃなく、“入口”だった

似顔絵を作ってもらった僕のスマホに「見せて見せて~」と駆け寄ってくる家族の姿。
そして、娘の似顔絵を見て、家族みんなで「これ似てる」「こっちの表情も可愛いね」と盛り上がりました。

でも、完璧ではない部分もあります。

たとえば目の向きが逆だったり、本当の表情はもっとコミカルだったりします。
「やっぱりここはもう少しこうしてほしいね」といった細かなニュアンスも出てきて、
だからこそ、会話はさらに盛り上がっていきました。

そのとき、思いました。

これは“完成品”じゃなく、“コミュニケーションの入口”なのかもしれない。

こうしたAIの画像も、自分のイメージを似顔絵師さんに伝えるときには有効です。
言葉にならない感覚を伝えてくれます。
その上で、最終的に、その子らしさや、その家族らしさを描けるのは、
やっぱり“人の手と目と心”なのだと感じました。

 


自分自身を描いてもらって、わかったこと

僕も娘と同じように似顔絵を描いてもらいました。

実際にこうして描かれてみて、改めて感じたのは、
「これは僕“そのもの”ではないけれど、“僕らしさ”の一側面を照らしてくれている」ということです。

写真ではないけれど、似ている。誇張ではないけど、どこかコミカル。
AIが“僕という素材”をどう捉えたかの一つの視点です。
そこから誰かに何かが伝わり、新たな対話が生まれていく──そんな可能性を感じました。

やっぱりこれは、完成ではなく“入口”なのだと思います。
それは「ヨガをして健康になる」のではなく、「ヨガを【通じて】健康になる」という構造と、どこか似ています。

 


AIは、感性の敵ではなく、強力な味方になれる

AIの力に怯えるのではなく、
どう使うか、どう共存するかを選んでいくフェーズに入ったと感じています。

僕はヨガの指導を通じて、「感じる力」や「表現する身体」にずっと向き合ってきました。
その視点で見ても、AIは“奪う存在”というより、
「感性のきっかけ」や「創造の補助線」になり得る存在だと考えています。

 


結びに:これは、ある種の問いかけ

今回のやりとりで感じたのは、
AIの言葉に感動したことではなく、
自分の中にあった「思い込み」に気づかされたことでした。

「AI=冷たい」「AI=仕事を奪う」
そんな先入観が、自分の感性の入口を塞いでいたのかもしれません。

でも今は少しだけ、
「この技術を通して、人と人がもっとつながれる可能性」に期待しています。

そして、その可能性は、最先端のAIを使う現場だけでなく、
こうした何気ない子どもの似顔絵をきっかけに、きっと育っていくのだと思います。
早々にこの話題で68歳の生徒さんと盛り上がった僕が実感しています。

この絵はAIが描いたものですが、
ここに込められた家族の空気や笑い声は、間違いなく生の肉体を持った僕たちが育んだものですからね。

この記事を書いている人 - WRITER -
芹澤 宏治(せりざわ こうじ)
前職では、ストレッチのパーソナルトレーナーとして10年間でのべ30000人以上の指導を経験。 ヨガに出会い、ストレッチだけでは改善しなかった身体の硬さを解決する方法(身体の使い方)に気付き、ヨガインストラクターとなる。 身体の硬い人の為のヨガインストラクターとして、のべ10000以上のパーソナルレッスンを経験。 身体の硬い人だけでなく、ヨガインストラクターやプロのダンサー、プロボクサーなどへの指導も行っている。 メディアやセミナーなどスタジオ外での活動も通じて、解剖学に基づく理論と身体感覚の両面から身体の使い方を伝える活動をしている。 著書の「夢の360°開脚を叶える本」は発行部数6万部を越える人気となった。

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